089月

バリアフリー!

  修行中同士!

 こんばんは!今年の四月からお寺で修行している花岡君と月曜日にご飯を食べに行ってきた聖士です。建築士試験まであと一か月ほどなので勉強に追われる毎日ですが、友達と会ってお話をすることは良い息抜きになるためすごく大切な時間です。

 

 彼とは同じ大学の建築学科の同級生です。大学院まで行って建築の勉強をしていましたが、親がお寺のご住職なので卒業後は建築の道には進まずお寺で修行する道を選びました。一年に数回休みがもらえて家に帰ることができるようで、数日しかない休みのうちの大切な時間を僕との時間に使ってくれてとてもありがたいです。修業の話を色々と聞かせてもらいましたがすごく大変そうで僕には到底できないなと思い、とても尊敬しております!やっている内容は全然違いますが彼と僕は同じ『修行中』という立場でいろんな話をしたことで僕にとっては今後の頑張るモチベーションにもなりました。

 

 手摺工事!

 昨日、伊勢崎市で新築したお家の庭のスロープに手すりを設置する工事に中澤建設の大工さんである原田さんと行って来ました。ここにお住いのご家族の中に車椅子使用者の方がいるので、室内も屋外も極力段差のないようバリアフリーに配慮されています。

 今回手摺を設置したスロープは駐車場から玄関へとつながり、外出する際はほぼ毎回通る場所です。勾配は利用がしやすいように緩やかに設定されていますが手摺があった方がより楽になることもあると思います。この手摺は車椅子の息子さんの為というより家族の将来を考えての設置にもなっていると思います。

 接着剤の効果時間が決まっているのでテキパキと素早くやる必要がありますが、安全なものでなくてはならないので適当に工事をするわけにはいきません。スロープの勾配に対して水平になっているか、左右にくねくねしていないかを確認しながら慎重にかつ手際良く設置してきました。

 

 僕は大学生の頃、部活中に右のハムストリングスの肉離れをしたことがあります。治りかけの時にまた激しく動いてしまったので完治するまでに長い時間を要しました。一時期は歩くときや座るときに、膝を曲げてハムストリングスが少し伸びるだけで激痛が走るほどひどい状態だったんです。その時は階段を上ることも坂道を歩くことも大変だった記憶があります。しかし体を預けられる手摺にはすごく助けられ信用しまくりでした。手摺は健康な状態でも普段から使うことが多いですが、自由が利かなくなった時にすごく力になるアイテムだとその時に感じました。

 

 別の現場でも車椅子使用者の方のための工事をしました。道路から玄関までの通路を車が通れるようにアスファルト舗装をして、玄関ドア前には昇降機を設置する工事です。

 昇降機の設置はまだですが、和室に車椅子の方専用の玄関ドアを設置し、玄関ドアの前に昇降機を設置するため屋根とコンクリートの土台工事をしました。

 今回工事した現場の車椅子使用者のお客様は自分で車椅子をこぐことはできます。しかし勾配や段差は凄くストレスを感じる部分になってきます。僕たちが「これくらいなら大丈夫だろう」と思っても、大丈夫でないことも多いので勾配や段差にはすごく気を使って計画しなければいけないことを打ち合わせの時に学ぶことができました。

 設置する僕たちは色々な人たち、状況を想定しながらより安全なものになるように打ち合わせをし計画を立て、工事をしなければいけません。

 

 

 障害とは?

 少し前ですが康之さんと前橋市にある株式会社深沢の深澤健さんが「障害とは何か」という内容のブログを書かれていました。そこで僕も現場への移動中の車内で障害とは何なのかを自分なりに考えてみたんです。

 『障害物』や『身体障害者』という言葉が思いつきます。真っ直ぐに自分が進みたい方向があっても障害物があるとそれを避けて進む必要があります。最短距離でなく遠回りになり障害物のことが邪魔だなと感じます。自分が思った通りに体が動かせなかったりする車椅子使用者は日常生活に支障がなく生活できている人に比べるとスムーズに物事が進まないことが多いのではないかと思います。

 このようなことを思ったので「障害とは真っ直ぐ思うように進めないこと」という風に僕は考えました。しかしこの考え方はとてもマイナスな考え方です。康之さんや深澤さんのブログの中で「障害とは個性」という内容があり、マイナスなイメージしか考え付かない自分の心の汚れ具合に恥ずかしくなりました。人は一人として同じではなく皆違います。普通の人は存在せず、違っていることそれが個性なんだと改めて感じました。

 

 現場でも個性を活かすための打ち合わせが毎回行われています。一つのことにこんなにも真剣に打ち合わせをしている姿を近くで見させていただき、お施主様のことを第一に考えて仕事に取り組む姿勢・考え方をいつも間近で体感させていただいております。

 

 家づくりにはその会社の基本仕様というものを作らなければいけないですが、家づくりを計画しているお施主様家族は全て構成も考え方も生活スタイルも異なります。そこでしっかりと話を聞き打ち合わせをし、お施主様との心の壁もバリアフリーにして、自分の家づくりの強みを活かし仕様を変えることはなく、お施主様家族の個性も取り入れつつバリアフリーを意識した計画をすることが大切なことだと感じたので、それらを意識してこれから取り組んでいきたいです!

 

ブログを読んでくださりありがとうございます!

松島聖士

中澤建設㈱ ホームページ

Posted in 工務店ブログ!ちょっとオシャレで贅沢な木の家づくり

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