1310月

杉の低温乾燥機「愛工房」

こんにちは。
無垢の木と塗り壁とパッシブデザインの家づくりを進めている、
群馬県みどり市の松島匠建(株)の代表松島克幸です。

10月11日(日)東京板橋にて「愛工房サミット」に出席しました。
「愛工房」とは45℃の低温にて木材を乾燥する乾燥機のことです。

伐り経ての木材には多くの水分が含まれていて、乾燥する段階で
収縮するため、水分の多い木材を家づくりに使うことは良しとしません。

ひと昔前までは自然に乾燥させていたのですが、それでは多くの時間と
場所が必要なので、今では機械による人工乾燥が主となっています。

私のところは木の良さを活かすために自然乾燥にこだわり、
自然乾燥のストックを行っていますが、それだけでは不足となり、
不足分は人工乾燥にて補っています。

そしてその人工乾燥の主流は、100℃以上の「高温乾燥」であって、
高温で乾燥した木材は表面にひび割れを起こさず短時間にて仕上がり、
国産材の需要拡大に大きく貢献してきました。

しかしその高温乾燥は、木の「水分」の他に木に必要な「成分」までも
吐き出させてしまい、木の本来の性能を失ってしまいます。


前置きがながくなりましたが、「愛工房」は木材の良さを完璧に
活かし、尚、時間も比較的短時間にて乾燥できる低温乾燥機です。

開発した「伊藤好則氏」が研究の末に木材の乾燥に最も良い「45℃」
を導き出し、「杉」の価値を高めた乾燥機をつくり上げました。

そんな夢のような乾燥機ですが、伊藤氏は乾燥機を売ることを
一番の目的とせず、「機械」を活かし「杉」を活かしてくれる者
にしか導入を許可しないのです。

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一般の乾燥機は高温に耐えるために金属でできていますが、
「愛工房」は壁も床も木材で出来ています。

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そして高温乾燥機の床は、無理やり絞り出した木の脂分でドロドロになり、
それを洗い流すためにコンクリート床ですが、愛工房は人が中で「沐浴」
で癒しの空間にもなるそうです。

この「愛工房」次回まだまだ続きますので、お楽しみに!

Posted in 工務店ブログ!ちょっとオシャレで贅沢な木の家づくり

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