日射遮蔽 
パッシブデザインの家づくり

日射遮蔽
パッシブデザインの家づくり


夏は太陽の日射しを遮る

年々猛暑日が増え夏の暑さが厳しくなっていますが、せっかく風通しをよくしても、窓から日射熱が直接入ってくるようでは温風にしかなりません。

そこで夏に大切になってくるのが日射遮蔽です。

日射遮蔽の方法は住まいの形状や敷地の周辺環境によって異なりますが、基本は夏季の直射を遮り、反射により室内に光を取り込む設計を検討します。

目的: 夏期や中間期に室内に侵入する日射を遮り、室内を涼しく保ちます。
効果: 冷房エネルギーを 15~45% 程度削減できます。

深い軒の出で雨と夏の日射しを

最近の戸建て住まいの外観の特徴として、軒の出のない建物が多く見られるようになってきました。
西洋的なデザインを求めると同時に、屋根の面積が減るので少しでもコストが抑えられることから、軒の出のない外観住まいであると思います。

しかしこの事は、雨が多くて夏が暑い日本の気候においては、大きなデメリットであることを認識しなければなりません。

シーリングの耐久性はせいぜい10年であり、外壁に直接雨が当たるために雨水の侵入は見えない壁の中で発生していて、知らずのうちに大切な構造材が腐朽しています。

そして夏の日差しにおいて、大きく取った南の窓から軒の出が無ければ熱い太陽光が入り込み、温室のような室内となります。
深い軒の出は夏の日射と雨をしのぎ、エアコンに頼ることのない暮らしをていきょうする、パッシブデザインの家づくりに欠かせぬ重要な一つです。

深い軒の出、群馬県みどり市邸

最近では西洋風の外観と、コストダウンを目的とした軒のない形の家が多くなってきましたが、雨が多く、夏と冬の寒暖の差が大きい日本の住まいでは、デメリット部分が大きく、長く住み継ぐ快適な暮らしにはまったく適合していません。


冬は太陽の日射しを取り込む

冷房に掛けるエネルギーと、暖房に掛けるエネルギーを比べると、暖房エネルギーの方が4~5倍大きいです。

単純に言いますと温度条件(温度差)と期間で、冷房は30℃→25℃(温度差5℃)、暖房は10℃→20℃(温度差10℃)、冷房は7月~9月(3か月間)、暖房は11月~3月(5か月間)という比較になりますね。

そこで、冬の寒い時期は日射取得が大いに有効という事になってきます。

冬の日射し(太陽高度)は日中でも低く、南の窓からその日射しを取り込むことが可能となり、冬の晴天の多い太平洋側のここ群馬や栃木、埼玉では、大きな役目となります。 

南の窓は大きく取り、明るさを取り込むと共に、冬の日差しも大きく取り込見ましょう。
夏の太陽は高く軒の出で遮蔽してくれますので、窓を大きくとっても大丈夫でなのです。

太田市二階リビング

ガラスはLow-eガラスで、方位によって使い分け

また、今は熱の出入りを少なくするLow-eガラスが普及していますが、このLow-eガラスには日射遮蔽タイプと日射取得タイプがあり、私どもでは南の窓には日射取得タイプを、東・北・西面の窓には日射遮蔽タイプを採用しています。

冬のお日さまを取り込むにも、南の窓にも日射遮蔽タイプを使うと、有効に暖を取り込むことができません。

また、南の窓に付いているカータンやブラインドは、日中には開けておくことが大切であって。 できればレースも開けておき、室内の扉も開けて置き、北側の部屋まで暖を取り込めば、部屋間の温度差も少なくなって、快適に過ごせます。

カーテンを開けておくか閉めっ放しかで、3℃前後の室温の違いがありますし、雲の多い日は室温が上がらないので、お日さまのありがたさが実感できます。

群馬県みどり市邸カーテン