福島の原発事故も収束のめどが立たず、いまだに予断を許さぬ状況が続いているようです。
そもそも電気を発電する仕組みは、お湯を沸かしてタービンを回すだけのことなのですが、そのために石炭・石油・天然ガス、そして原子力が利用されているわけです。
そして原発においては(再処理工場においても)、燃料として使っている(使い終わった)核燃料を、電気をつかってポンプを動かし、常に冷却を続けない限り、放射能という目に見えない恐ろしいものが放出され私たちを破滅に追い込むものなのです。
六ヶ所にある再処理工場には、地球100個を絶滅させる量のプルトニウムがあるということも聞いています。
発電コストが安価であるということから、原子力発電が発電の30%以上を占めることとなっているが、使用済み核燃料の処理・管理と考慮すると、決して安価な電力設備ではないそうです。
また、ひとたび今回のような事故が発生すれば、その対価は莫大であり地球の破滅にまで及ぶものである。
数年前に北朝鮮の脅威が警戒されたころ、「北朝鮮が日本に向けてミサイルの標的とする場所は、首都東京ではなく原発である」とも言われていました。
非常時というのは、巨大地震・津波以外にも、さまざまな想定があるわけです。
原発については知れば知るほどその危険性・恐ろしさが増すものであり、これからは原発に頼らない社会にしなくてならないわけで、私たちは「安くて便利が一番」という社会のあり方を見直し、我々家づくりを担うものとしては、電気や石油などのエネルギー消費の少ない住まいをつくらなくてはいけない。