この時期、樹木は水を吸い上げ成長し、新しい年輪を形成しています。
そして、木の樹皮が簡単に剥ける時期でもあり、
それを狙って熊や鹿が樹皮を剥がして樹液を舐めています。
鹿はどちらかといえば、苗木や低年齢の樹皮を剥き、
熊は、大径木の樹皮を剥きます。
熊はしかも一日に何十本という数の皮剥きをしてしまいます。
この桐生・みどり市地域の山林は、皮剥き被害が特に多い
地域であり、群馬県も重点対策地域として抑制策に乗り出しました。
この皮剥ぎを学習した熊がどんどん増える一方で、
被害は益々拡大しています。
50年60年と育ててきた木が安価で林業が成り立たない中、
このような被害に遭い、いたたまれない思いの森林所有者です。