こんばんは!おそば屋さんのそばではお腹いっぱいになったことはないけど、栄養満点で美味しいのでいつも満足してしまう聖士です。前までは圧倒的にうどん派でしたが、徐々にそばの良さを知り、ここ最近はそば派になってきてます。うどんもすきなので食べるんですけどね!
伊勢崎市の新築現場の近くの『手打ち蕎麦 さとみ』。更科そばは菊の花の香りがしてあっさりとした風味を感じたし、辛口に仕上げたつゆにもこだわりがあってとても美味しかったです。
長野県千曲市の『蕎麦料理處 萱』。大学生時代自宅と長野を行き来するたびにこのそば屋さんの建物の前を通っており、いつか行きたいと思ってたところ、このタイミングでやっと行くことができました。茅葺屋根の風情溢れる古い建物が凄いんです。この歴史的な建物の中で食べるそばは美味しいですね。胡桃が入った右側のつゆも美味しかったです。
佐久市の街中にあるけどひっそりとやっている『信州そば処 治助』。そばもかき揚げも美味しかったです。
今週の26.27日は、(有)オストコーポレーション北関東の吉田さん主催のキュレーショナーツアーで長野県へ行ってきました。
1日目は上田市と長野市の間にある千曲市というところにある㈱山崎屋木工製作所様の木製サッシ、木製玄関ドアであるキュレーショナーの新工場の見学です。6月まで修行に行っていた中澤建設ではキュレーショナーの木製玄関も木製サッシも使っていたし、先輩の工務店さんも使っていたので製品自体は知っていましたが、どのように作られてどのような想いでなぜこれを作っているのか知らなかったので、製作過程を現地で見てみたいと思い今回参加させていただきました。
松島匠建も中澤建設も木をふんだんに使って家づくりをしているので内部の建具は木製のものを使っています。中澤建設での修業期間に木製建具の製作も少し手伝ったことはありましたが、断熱・気密までこだわった外部建具がどのようにできていてどんな構造になっているのかは知りませんでした。
山崎屋木工製作所さんは信州産のカラマツや木曽ヒノキなど地元の材料にこだわり、建具の枠はプログラミングされてどの製品でも狂いがないようにCNCで製作されていました。数分で複雑で細かい上枠と下枠が完成されます。
塗料はイタリアのレナーという会社の水性塗料を使用しており、人体にも環境にも優しく、そして木製建具らしさである木目を塗料で潰さないという点がとても気に入りました。木材の数年後の腐朽などに関しての対策として、耐候性の高い塗料や水に対して強い塗料、色を変えたいからという理由でペンキを塗ってしまっているものを目にすることもあります。
耐候性の高いものなどはメンテナンスの必要も減ってきますし、数年経っても腐って新しいものに取り換える心配はいりません。しかし、なかには塗料でせっかくの木の良さである木目が消されてしまうこともあるんです。濃い色のものほどそういう傾向があるように感じていて、塗りながら「木目が~(涙)」と思った経験もしています。
塗装をしているところも見せていただき塗装された材料も実際に見せていただきました。製作は機械が自動でやってくれる過程もありますが、細かな仕上げなどは職人さんの手によって丁寧に一つ一つ作られており、ものづくりに関わる人たちの想いがとても込められた製品であることを知ることができました。
山崎社長のものづくりに対する想いも直接聞くことができて、大学の先生たちとも協力もしながらより良いものを作って世に出していくこと、地元の木を大切に使い、一本一本の木に付加価値を付けてやっていくこと、地球温暖化という世界の問題に対して小さなことから対策をしていくことなど学ぶことが多かったです。
自分が大切だと思ったことややりたいことを信念を持ってひたすらやり続くて行くこと、強い想いを持つこと、伝えていくことの大切さを山崎社長と竹内さんに教えていただきました。
2日目はパッシブジャパン代表理事でKEY ARCHITECTS代表の森みわさん設計(温熱設計)、㈱新津組施工の2つの住宅を見学させていただきました。
午前中は追分の家の見学です。建物の仕様から設備まで初めて見るものが多すぎて2時間では物足りないくらいでした。設計をされた森さん本人から色々聞くことができましたが、設備関係に関しては完全に理解ができませんでした。難しいことを言っているというより、知らないシステムが多くて自分で調べたりしてしっかり勉強をしないとダメだなと思ったんです。皆がやっていることを真似してみることは誰でもできますが、誰もやっていないことを計算データなどの基づいて計画することはめちゃくちゃ難しいです。それをやっている森さんはめちゃくちゃ凄いと思いました。
性能の面はもちろん凄かったのですが、住む家が変われば生活も変わり、生活が変われば食べ物・着るものも考え直すというように、衣食住を全て大切にしていることに建築家としての素晴らしい考え方を学べました。一つ一つがバラバラではなく三位一体となっているので今後はそこにもしっかり目を向けていきたいです。
午後は佐久平パッシブハウスの見学です。別荘建築を得意とする新津組さんならではの広々とした大空間。木製サッシの大迫力の大開口。地域区分が3地域で冬はかなり寒い地域ですが、パッシブ設計であったり高気密高断熱であったりで―10℃でも室内は20℃程で過ごせるようです。僕の自宅も高性能住宅ではありますが、いつも体感しているものよりも暖かく感じました。パッシブハウスを生で体験することができたことが大きな経験となりました。
今回計画してくださった吉田さんをはじめ、山崎社長、ツアーに参加してお話させていただいた皆様ありがとうございました。
やるべきことがたくさんあり過ぎてなかなか手を付けられていないこともありますが、今回学んだ事を活かしていけるように頑張ってやっていきたいです!
ブログを読んでくださりありがとうございます。
松島匠建㈱ 松島聖士