2512月

暖房計画の重要性!

こんにちは。
無垢の木と塗り壁とパッシブデザインの家づくりを進めている、
群馬県みどり市の松島匠建(株)の代表松島克幸です。

このところ暖房についての投稿が続いていますが、今回はその暖房の
重要性について記します。


暖房と冷房を一般的な比較をし、まずはその期間につてです。

・暖房期間は、11月中旬~3月中旬=約4ヶ月間
・冷房期間は、7月中旬~9月中旬=約2ヶ月間
と、暖房期間の方が長いです。

そして次に、暖冷房の一般的な温度差です。

・暖房時外気温(最低)0℃→暖房室温20℃=温度差20℃
・冷房時外気温(最高)35℃→冷房室温25℃=温度差10℃
と、暖冷房の温度の差は、暖房時は冷房時の2倍必要となります。

結果、当然のごとく暖房の方がエネルギー量(電気代)が多く、
単純計算(冷暖房共にエアコンとして)で、期間2倍×温度差2倍=4倍と、
暖房は冷房の4倍の電気代が必要となります。
(あくまでも単純計算であって、実際のエネルギー消費は暖房=冷房の10倍ほど)
ene.jpg
「世帯当たりのエネルギー消費原単位と用途別エネルギー消費」
出典:経済産業省 資源エネルギー庁「「平成25年度エネルギーに関する年次報告」
(エネルギー白書2014)より


そして暖房計画で見逃してはならいないことは、
冬場の住まい事故として「ヒートショック」があり、ヒートショックによる
死亡者数は交通事故死の3倍とも4倍とも言われています。

その「ヒートショック」とは、暖かい部屋から寒い部屋への移動などによる
急激な温度の変化によって、血圧が上下に大きく変動することをきっかけ
にして起こる健康被害のことです。

その対策としては、ただ単に部屋を暖房すればよいということではなく、
暖房計画が大切となるわけで、必要な計画は
各部屋の温度差を無くし、全部屋が暖房できる設備計画なのです。

そうする為には、
「建物の断熱気密性能を高め、逆に部屋間の気密性は緩める」
「床下暖房のような全室の暖房が可能な設備の設置」

であります。


更に、「身体の冷え」は快適性に掛けることは勿論、ヒートショック以外の
多くの健康被害に及びます。

ペットの世界では、室内犬と室外犬では室内犬の方が寿命が長いそうで、
体温を低下させることは、免疫力の低下となり、あらゆる病気の基となります。


私どもの体感ハウスでは「冬の体感見学」を開催していますので、
どうぞ快適な冬の暖房体感をお試しください。

Posted in 工務店ブログ!ちょっとオシャレで贅沢な木の家づくり

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