282月

断熱スタイル

昨年より「野池学校」そして今年から「自立循環型住宅研究会」と、省エネで快適そしてエコロジーな家づくりに関する勉強会を重ね、弊社の断熱スタイルも確立しつつあります。

今年の一月は例年以上に寒い日が続き、加えて原油価格が高騰しつつある状況であって、灯油電気の光熱費がグッと跳ね上がり、住まいの断熱についても、より実感として考えることができました。


住宅版エコポイントの適用基準としても知られてますが、「次世代省エネルギー基準」をご存知でしょうか。
この詳細は後ほどいたしますが、住宅に使われる暖冷房エネルギーに関する省エネルギー性について、断熱・日射遮蔽などの建築的な省エネルギー手法を中心とした基準です。

省エネ性や快適性を求める一つの目安として、この基準を一つの目標基準とすることは、必要に思います。

以下、松島匠建の断熱スタイルについてです。

断熱材にも断熱方法にも一長一短があります。(メールセミナーにおいても述べています)

数ある断熱材、そして「充填断熱&外張り断熱」という断熱方法の中で、
「断熱性能」
「環境への影響」
「健康への影響」
「施工性」
「耐久性能」
「コスト」
「その他諸々の性能」

そんな断熱に求められる要素を総合的に評価し、バランスの良い素材であると考えたのが、
「羊毛断熱材(ウールブレス)」です。

断熱性能がもし、それだけでは不足であって、それ以上に断熱性能を上げたいとなると、充填断熱に付加断熱として外張り断熱材をプラスするという方法になります。

この場合の外張り断熱において、
「発泡プラスチック系(外張り断熱の断熱材)」の断熱材の使用は避けたい。

理由は、石油製品であること(脱石油を目指す)。
そして、外壁材に制約があることと、火災時の延焼を受け易いことです。

よって、外張り断熱を付加する場合の断熱材には
「樹皮断熱材(フォレストボード)や軽量軟質木質繊維ボード」を使用する。

ただしこの場合、コストのアップは避けられません。


また、高気密高断熱を謳っているほとんどの造り手の場合、
断熱材関連に重点を置きすぎて、構造や仕上げなどまで予算的な配分が整わず、バランスの悪い結果になっていると思います。

家づくりというのは、部分的な「性能」だけで選ぶということではなく、様々なバランスを考慮して造り上がるべきであり、断熱材の選択もその一つであり、全体のバランスを考えるべきであります。

「充填断熱+外張り断熱」という負荷断熱という選択もありますが、予算が厳しい場合はポリエステル断熱材(パーフェクトバリア)を採用するという選択もあります。

Posted in 工務店ブログ!ちょっとオシャレで贅沢な木の家づくり

Breadcrumbs