こんにちは、松島克幸です。
すっかり春の気配が増し暖かな日が続き、杉桧の花粉がおさまりつつも、次は黄砂で遠くの山が霞んでいます。
昨年の秋に伐採見学を行って伐倒しておいた杉の大木ですが、一冬の間の葉枯らし乾燥(枝葉を付けたまま、葉からの蒸散による自然乾燥)を経て、玉切りし製材所へと運搬しました。
また、わたらせ森林組合にてラミナ生産から出たB材を引き取り、桟積み乾燥も行っています。 1年を通して3月、4月、5月、は最も木材が乾燥し易い季節で、毎年この時期にはこのような材を桟積み乾燥して材のストックをしています。
現在、新築住宅計画中のお客様との打ち合わせにて、打ち合わせの最後に「断熱欠損は大丈夫ですか?」との質問を頂きましたので、今回はその「断熱欠損」について投稿します。
熱橋も断熱欠損も共に「断熱の弱い(欠けている)部分」であり、ほぼ同じ意味と受け止めて良いですが、あきらかに断熱の欠けた部分を「断熱欠損」と表現されることが多いのかもしれません。
熱橋(ねっきょう)とは、横文字にすると「ヒート(熱・温度)ブリッジ」「コールド(冷気)ブリッジ」「サーマル(熱の)ブリッジ」などと言い、文字通り「熱を通す橋」であり、建物の中で局部的に熱を伝え易い部分のことです。
熱橋の具体的な部分では、断熱材に比べて木材や金物は熱伝導率が高いので、断熱材とは別の土台・柱・梁などの部分や、それらを接合している金物の部分、或いは水道・電気などの配管部分や、筋交いなどで断熱材が上手く入っていない部分などです。
ちなみに断熱欠損とは主に、本来連続して施工されているはずの断熱層が、施工が困難な箇所、或いは施工不良により断熱材が欠けたり不足したりで熱橋となっている事を指します。
↑ ここでの熱橋となり易い箇所は、土台・柱・間柱部分、配管スペースなどです。
充填断熱は柱-間柱間への断熱材施工のため、熱橋部分は多くあります。
また、断熱材が不足したり欠けたりしている断熱欠損が起こりがちなのも充填断熱ですが、吹込み、吹付けタイプの充填断熱では断熱材が隙間なく入り断熱欠損は少なく、袋入りタイプのグラスウールやロックウールの断熱材では、断熱欠損ができ易いです。
そして、同じ断熱材を使用していても、現場で施工する職人が断熱欠損に配慮して丁寧に施工するのと、断熱材が入っていれば良し!で、適当に施工するのでも、断熱欠損に大きな差が生じるものです。
それと、筋交い部分の断熱材施工は困難な場合が多いので、耐力壁(たいりょくへき)は筋交ではなく、構造用面材で対応した方が断熱欠損は少なく、耐震的にもバランスの良い構造壁となります。
袋入りのグラスウールは断熱欠損が多いと先に言いましたが、それ以外に気密も取り難いので、裸の断熱材に気密シートを張る二度手間のやり方が徐々に増えています。
裸の断熱材のほうがカットし易く隙間なく入れることができ、何より後施工となる気密シートで断熱気密層の連続性が確保できます。
↑ 垂木間に裸の高性能グラスウールと気密シート施工の屋根充填断熱
壁も屋根も高性能グラスウールにて充填断熱している弊社ですが、充填断熱にて起こる熱橋を補強してくれるのが外張り断熱です。
壁には50mmのEPSボードを隙間なく一面に施し、熱橋対策と断熱性能の向上が図れます。
このEPSボードは断熱材としての役割の他、クラックの発生しない塗り壁の下地として利用でき、コスパの良い外張り断熱でもあります。
熱橋が少ないダブル断熱、或いは屋根断熱の場合は「遮熱層+通気層」という事で、性能値以上の体感となる松島匠建の断熱工法です。
屋根の外張り断熱には、61mmアキレスキューワンボードに通気層で、真夏でも天井裏が暑くならない最強の充填断熱工法を行っています。
↑ この弊社の外張り断熱工法の実績は20年以上であり、性能値以上の効果に自信ありです!
合板のフローリングやビニールクロスの壁天井が普通の家である今ですが、本当は無垢の床板・天井や珪藻土の塗り壁が当たり前であるべきで、そんな住まいが人の身体にもこころにも良く、幸せな住まいの第一歩となります。
最後まで当ブログをお読みになった頂きありがとうございます。
新築工事が多い弊社でありますが、自然素材と省エネのリフォーム、リノベーションも受け賜わっていますので、どうぞご相談下さい。
今や、「夏は涼しく、冬は温かな家づくり」は当たり前な時代となってきましたが、夏の涼しさと冬の暖かさをを確保するために、全館空調などで高い費用を掛け、多くのエネルギーを消費する家は決して省エネ住宅とは言ず、時代遅れです。
私ども松島匠建では、10畳用(2.8kw)のエアコン1台の稼働で、猛暑日でも家中涼しく、真冬でも家中暖か、そして少ないエネルギー(電気代)で年間快適に過ごせるお住まいです。
快適に過ごせる高性能住宅設備で大切なことは、初期費用、ランニングコスト、設備交換時のアフター費用に付いても、しっかり見極めることが重要となってきます。
気候変動が顕著となってきている昨今、私どもは10年後20年後の未来も見据えて、今も将来もこの家で良かったと思える住まいを造っています。 家づくりをしっかり勉強して、多くの業者を訪ねた末に私どもを訪ねて頂くと、最後の答えが見つかります。
夏も冬も雨の日も快適な私どもの体感ハウスです!
高性能な断熱気密性能と、無垢の床板と珪藻土の気持ち良さが分かる松島匠建の体感ショーハウスへ、どうぞご来場下さりその気持ち良さと、夏の涼しさ、冬の温かさ、雨の日の爽やかさをご体感して、ストレスフリーを実感して下さい。
家は3回建てないと満足した家が造れないと言いますが、松島匠建は1度目で納得!満足!のお住まいを建てることをお約束いたします!