1411月

冬の日射取得と換気の必要性は?

コロナで住宅の換気の必要性は!

冬の日射取得で帰宅にはポカポカ室内

 日中の日の傾きと晴れの日多い冬!

 松島匠建代表 松島克幸です。

「秋の日はつるべ落とし」というように、黄昏と共に一気に暗くなります。

昼間が一番短いのは「冬至」ですが、夕暮れが最も早いのは「冬至十日前」であり、当時十日前の前後十日の20日間が「陽の詰まり20日間」といえます。

ちなみに朝の日の出は冬至過ぎても遅くなり、1月5日辺りが最も日の出の遅い時期になります。

いづれにしても日本では、冬の日中の太陽の位置は低く、南の窓から太陽の日差しを取り込むことが出来ます。

冬の晴れ間の多い太平洋側や内陸平野部では、その太陽の日射を取り込むことが大きな省エネ効果となり、日射を取得するとしないでは3~5℃の温度差ができます。

 冬の日差したっぷりの南面の壁と、大開口の南の窓。


 

 Low-eガラスには「日射遮蔽(遮熱)」と「日射取得(断熱)」の二つのタイプ

最近の窓ガラスは省エネを考慮し進化してきたので、複層ガラスの内側に熱の伝わりを抑える「Low-E(低放射)金属膜」をコーティングした「Low-E複層ガラス」が多くなってきました。

 「Low-E複層ガラス」には、窓の位置やその土地の気候環境に対応できるよう、「日射遮蔽(遮熱タイプ)」と「日射取得(断熱タイプ)」2つのタイプがあります。

「遮熱タイプ」は、明るさを取り込みながらもガラスに当たる日射熱を遮り、室内を涼しく保ってくれます。

東の窓、西の窓、そして北の窓でも夏は日射しが入り込むので、関東以西の温暖地では東西北の窓は遮熱タイプのガラスで、夏を涼しくする工夫となります。

 

「断熱タイプ」は、しっかり断熱しながらも太陽の暖かさを取り込んで室内を暖かく保ちます。

夏の日中の太陽は真上なので、軒の出や庇で日射しを遮ることが出来ますので、冬の傾いた日中の日射しを取り込む日射取得の断熱タイプを設置します。

 

と、これは夏は暑く冬は晴天の多い群馬の平野部を、そして建物の方角もキッチリと東西南北の向きを対象にした話であって、群馬でも北部の寒冷地や、平野部でも北から北東にかけて向いた面などでは、断熱タイプは南面の限らないですね。

また、上の2つの画像を見てお気付きでしょうが、Low-e金属膜を貼る位置の違いで遮熱タイプと断熱タイプの違いになるのです。

南面には日射取得のLow-eガラスを使用した大きな窓を設置し、夏の日差しを遮るための軒の出や庇を設け、冬の晴れた日の朝は、カーテンやブラインドを開放して日射しを取り込む、それがパッシブデザインの大きな一つです。

 

  高崎平屋の家の南面のキチンモザイクタイルですが、冬の日差しが当たる場所に石やコンクリートなどの蓄熱面を設置することで更に室内温めることもでき、パッシブデザインの一つとして「ダイレクトゲイン」という手法です。

 

  コロナで窓開け換気の必要性は?

最後に最近気になることの一つで、コロナ対策で窓開け換気の必要性が叫ばれている件につてです。

コロナの感染防止対策として窓開け換気の必要性がありますが、これからの冬で窓開け換気をしますと、冷たい空気と乾いた空気を取り込むこととなり、暖房と加湿器をより効かせる必要となります。

ここでまず疑問になるのが、不特定多数の人たちが出入りする室内ではこの窓開け換気は、コロナ対策に有効であるとは思いますが、家族だけの出入りの住宅では窓開け換気が必要には思えません。

同じだけの窓開けでも条件によって空気の入れ換え量は全く違いがあって、まず一つに、室内と外気温の温度差が大きい程換気量は多く、次に外部の風速が強い程換気量は多くなりますので、冬場は少しの窓開けでも多くの換気が出来ます。

梅雨時の窓開けと、風の強い冬場の窓開けの換気量は、1と100程の差があると言う事です。

高気密高断熱で、熱交換式の換気扇で計画換気を行っている今の住宅では、窓開け換気を行うことで、「寒さによる冷え」「光熱費の嵩み」「湿度の低下」などにより、かえって健康被害を及ぼし本末転倒な話しにもなりかねませんのご注意を!

メディアのコロナ報道も、「感染者が増加しているから危ない!」或いは「感染予防のための窓開け換気が必要!」と言った一方的な情報の発信となりがちなので、個々の冷静な分析や判断が問われる時でもありますね。

 

 外観的なLow-eガラスの特徴は、青や緑のガラスカラーや上の画像のようにミラーガラスのように景色を映し出すのがLow-eガラスです。

  

暖房が恋しい季節となってきましたが、少ないエネルギーで、冬も夏も雨の日も快適に過ごせる松島匠建の住まいです。 

家づくりをしっかり勉強して、多くの業者を訪ねた末に私どもを訪ねて頂くと、最後の答えが見つかります。

 家づくりで後悔しないよう、上辺や見た目の部分だけで判断しないよう、しっかりと勉強してください。住まいは簡単に買い換えることができませんからね。


夏も冬も雨の日も快適な私どもの体感ハウスです!

 高性能な断熱気密性能と、無垢の床板と珪藻土の気持ち良さが分かる松島匠建の体感ショーハウスへ、どうぞご来場下さりその気持ち良さと、夏の涼しさ、冬の温かさ、雨の日の爽やかさをご体感して、ストレスフリーを実感して下さい。

家は3回建てないと満足した家が造れないと言いますが、松島匠建は1度目で納得!満足!のお住まいを建てることをお約束いたします!

Posted in 工務店ブログ!ちょっとオシャレで贅沢な木の家づくり

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