杉は乾燥し難い木材なので、伐倒して枝葉をつけたまま山でねかして乾燥させる「葉枯らし乾燥」を施し、乾燥を促進させます。
その「葉枯らし乾燥」を行うと木材の色が綺麗に仕上がるといわれますが、時期や伐倒の条件などにより、乾燥状況にも大きな差が生じます。
そんな杉、そして檜のストックを毎年行っている私どもですが、今シーズンは例年より早めに乾燥ストックが始まっています。
私どもの木材ストックは杉9割、檜1割といったところで、檜のストック量が不足がちであり、そんな不足を補うため、この秋は檜を中心にストックが進行しています。
檜は杉に比べると乾燥し易く、特に山での「葉枯らし乾燥」などを行わなくとも乾燥が進むので、伐倒して直ぐに玉切り、そして製材、桟積み乾燥となっています。
この秋もここ数日やっと湿度が低くて風の吹き乾燥が進む気候となってきたのですが、ここ数年の秋の天気は湿度が高く、木材が乾燥し難い天候が続く秋となっているように感じます。