こんにちは。
無垢の木と塗り壁とパッシブデザインの家づくりを進めている、
群馬県みどり市の松島匠建(株)の代表松島克幸です。
「太平洋側は乾燥した晴天、日本海側は連日雪か雨」
と、山脈を境に対照的な天気となる日本の冬です。
この辺りは群馬の山沿いと言っても雪は少なく、
特に今年は降雪がほとんどない状況です。
さて、今日も晴天の群馬県南部の太田市にて、
地盤調査の立ち合いです。
どんなに上物(建物)を地震に強い丈夫な造りにしても、
弱い地盤では家が傾いてしまいます。
その建物の下の地盤の状況を確認するのが「地盤調査」であり、
家づくりの始めに行う、とても大切な作業工程の一つです。
地中にロッドを貫入させ、回転数や音、振動などで地中を構成している
データを収集する「スウェーデン式サウンディング試験機」にての調査です。
計測ポイントは建物四隅と中心の、計5か所です。
「太田」「新田」というように、この辺りは「田」のつく地名が多く、
昔からの水田地帯であり、地中2m辺りに「旧水田層」である、
自沈層(軟弱地盤)が多くみられる地域です。
そして、3mより先に頑丈な支持層があります。
今日のこの調査は、調査会社で調査データーを持ち帰り、
専門的な判断による地盤の見極めが、数日中に判明します。
調査の結果地盤補強が必要となれば費用が嵩みますので、
地盤があまり良くない地域では、
予算計画時に予め地盤改良の予算を計上
しておいた方が良さそうですね。
「補足」
瑕疵担保責任保険における設計施工基準では、
地盤基礎に関して、次のように規定しています。
(地盤調査等)
第4条 基礎の設計に先立ち、敷地及び敷地の周辺状況等について適切な現地調査を行った上で地盤調査を行うこととする。ただし、一戸建における2階建て以下の木造住宅は、「現地調査チェックシート(機構様式 検第25号)」に従って行った現地調査の結果、地盤調査が必要ないと認められる場合はこの限りでない。
2 地盤調査は、地盤の許容応力度及び軟弱層の厚さが判断できる調査を行うこととし、この場合、原則として建築物の4隅付近を含め4点以上で計測を行うこととする。