昨15日は東京にて、自立循環型住宅への設計ガイドラインを使用した講習会があり、参加しました。
「自立循環型住宅」とは、この環境を優先する時代を迎え、エネルギー消費50%の削減を目指す住宅設計であって、そのガイドラインとなるテキストをもとに、第一回目の講習会でした。
「群馬の自然住宅を考える会」のメンバー4人とも参加し、共に「自立循環型住宅研究会」のメンバーにもなりました。
当ブログでもお馴染みとなりました「野池政宏先生」の講師により、午後の4時間、意義深い講義を聞いてきました。
講義の主な内容は、
1.建物外皮の熱遮断技術
これは、いわゆる建物の暖冷房エネルギーを削減するには、断熱性能を高めた住宅設計が必要であるという事です。
断熱材の種類や断熱の工法には、それぞれ一長一短があって、どれが良いとは一概に言えないが、断熱性能を高めることと、設計と施工の技術の向上は必須であるという事。
ただし、断熱性能を高めることイコール、コストの向上でもあるので、コストを抑えながらも断熱性能をも向上させる工夫が、技術者としての真価ともいえる。
2.自然エネルギー活用技術
「自然風の利用」「昼光利用」日射熱の利用」など、設備に頼ることなく自然のエネルギーを利用する計画のことです。
ここのポイントは「窓」にあり、暖房エネルギー削減のための「冬の日射利用」は、大開口の窓が必要。
そして冷房エネルギー削減のための「夏の日射遮蔽」は窓を遮蔽する。
同じく冷房エネルギー削減のための「夏の自然風利用」は、窓の設置と開口によるものであり、それぞれが対立する関係にあるため、「窓設置」にも設計の工夫・技術が必要とされるわけです。