軟弱な地盤には地盤改良工事が必要となりますが、これまで一般的な地盤改良工事といえば、「セメント柱状杭」や「鋼管杭」でした。
ただしそれらの杭は、上からの荷重には強さがありますが、地震力によるせん断に弱く、液状化の地盤沈下に対応できていません。
また、「セメント柱状杭」や「鋼管杭」はその役目を果たし後は産業廃棄物となり、環境汚染や地価価値を下落させてしまいます。
それらの問題点を克服した地盤改良の工法が「天然砕石パイル工法(ハイスピード工法)」であり、セメントや鋼管の換わりに天然砕石を詰め込み石柱を形成するのです。
この工法は、環境に優しく地震にも強い、そしてコスト的にも他の地盤器量工事に比べ多少の割高程度で行えるものです。
デメリットとしては、改良工事時に残土が発生するということで、その処分に困るような地域では問題となるでしょうか。