193月

木の力、杉の魅力

人に優しい影響の杉の赤身!

  ハクモクレン(白木蓮)とコブシ(辛夷)

こんにちは、松島克幸です。

昨日は久しぶりの雨の一日で、乾ききっていた大地が潤いました。

「一雨毎に春が近づくもの」と言いますが、一雨の前にすっかり春となってしまったこの春ですが、あちこちで満開のハクモクレンとコブシの白い花が目に付きます。

コブシもハクモクレンも開花時期が近く、同じような白い花で見分けがつき難いですが、花も木も大きめなのがハクモクレン。そしてハクモクレンの花は上向きで咲き、花弁が開ききらずに落ちてしまいます。

花弁の大きさはハクモクレンより小さいけど、上向き横向き下向きと様々な向きで咲くコブシの花は完全に開ききって咲くので、その見分け方は、
 → 上向きで花の中心部が見えないなら「ハクモクレン」
 → 様々な方向に咲いて中が見えたら「コブシ」

 

 ↑ 大間々町桐原は世音寺の駐車場のハクモクレンの大木

さて今回は、私どもでの持ち味である地場の木材、その素晴らしさや魅力について綴ってみます。


 

 白い辺材と赤い芯材の杉 

木材を輪切りにすると年輪があります。しかし一年中育つ南洋材にはこの年輪がありませんが、日本の杉や桧は4月頃から10月頃に掛けて成長し、冬は成長が止まりそれによって木の年輪ができます。

 杉の木の芯材は赤く「赤身」と言い、辺材は白く「白身or白太」と言い、芯材と辺材がくっきりと違う色で分かれているのが杉の特徴です。

 芯材の赤身は芯に近いほど節が多いのですが、既に活動が終わっている細胞のため「水に強くカビが生えにく」のが特徴で、桧よりも耐久性が高いといわれるほどの素材でもあります。

辺材の白身は年輪が密であって節も少なく、見た目にきれいな材なので化粧として用いられますが、芯材の赤身に比べると耐久性が劣り、材の収縮も赤身に比べ大きいです。

 ↑ 10数年前までは建築工事の合間に自ら杉丸太の伐採や搬出も行っていて、写真は製材所に持って行く前の杉丸太材です。

 杉は柔らかい材料ではあるが、粘り強い木材!

木造住宅の梁・桁などの構造材の多くは硬くて強度のある「ベイマツ」が多く使われていますが、実は杉の曲げ強度はベイマツにも劣らない強さがあることは、以前に行われた群馬県林業試験場の杉の強度試験で検証済みです。

ただ杉は柔らかい材なのでベイマツより「たわみ」が大きく、梁や桁に使われることが少なかったのですが、ベイマツより梁背を一回り(3cmほど)大きく取ることでたわみの問題を解消し、粘り強い杉の梁桁として私どもは活用しています。

杉も産地によってそれぞれ個性がありますが、私どもの山があるみどり市東町沢入地域や桐生市梅田地域の杉は強度に優れ、下の写真にある赤身がきれいな材として定評が高いです。

   ↑ 天然乾燥を施した後に刻み加工の杉の梁材

 杉(赤身)は鎮静効果!桧は覚醒効果!

杉より桧の香りの方が強く、その香りに気持ちが落ち着く人も多いと思いますが、鎮静効果が高いのは実は桧より杉であり、特に杉の赤身は人の心を落ち着かせるのには最も優れた木材です。

なので弊社では、寝室の床は杉の赤身床板がスタンダード仕上げとなっていて、質の良い眠りが取れるようにしています。

 ↑ 節は多目ですが、耐久性が高い上に柔らかくて弾力性があり、気持ちが落ち着く杉赤身床板

 杉の赤身が人に良いという証明は!

数年前まで弊社の体感モデルハウスにご見学頂いた方たちに、ある試しをしていました。

2階の床には杉赤身床板が張ってあり、合板のフローリング板の切れ端をも用意し、お客様に素足になって頂き、何も説明なし(先入観を持たせないため)に素足でフローリングの床板と杉の赤身床板の両方で前屈してもらいます。

そうすると5人中4人の方は明らかに杉の赤身床板の上で前屈したほうが、身体が柔らかくなり前屈が深くなります。

その反応に皆さん「え?!どうして?」と驚きます。

杉の赤身は人の身体に良いから無意識に身体が反応し、結果身体が柔らかくなるみたいです。これはオーリングテストと同じ理屈のようです。

 

  ↑ 天井にも杉赤身羽目板を張り、人に優しい住空間を創ります!

 

合板のフローリングやビニールクロスの壁天井が普通の家である今ですが、本当は無垢の床板・天井や珪藻土の塗り壁が当たり前であるべきで、そんな住まいが人の身体にもこころにも良く、幸せな住まいの第一歩となります。

 

最後まで当ブログをお読みになった頂きありがとうございます。

新築工事が多い弊社でありますが、自然素材と省エネのリフォーム、リノベーションも受け賜わっていますので、どうぞご相談下さい。


今や、「夏は涼しく、冬は温かな家づくり」は当たり前な時代となってきましたが、夏の涼しさと冬の暖かさをを確保するために、全館空調などで高い費用を掛け、多くのエネルギーを消費する家は決して省エネ住宅とは言ず、時代遅れです。

私ども松島匠建では、10畳用(2.8kw)のエアコン1台の稼働で、猛暑日でも家中涼しく、真冬でも家中暖か、そして少ないエネルギー(電気代)で年間快適に過ごせるお住まいです。

快適に過ごせる高性能住宅設備で大切なことは、初期費用、ランニングコスト、設備交換時のアフター費用に付いても、しっかり見極めることが重要となってきます。

気候変動が顕著となってきている昨今、私どもは10年後20年後の未来も見据えて、今も将来もこの家で良かったと思える住まいを造っています。 家づくりをしっかり勉強して、多くの業者を訪ねた末に私どもを訪ねて頂くと、最後の答えが見つかります。

  


 夏も冬も雨の日も快適な私どもの体感ハウスです!

 高性能な断熱気密性能と、無垢の床板と珪藻土の気持ち良さが分かる松島匠建の体感ショーハウスへ、どうぞご来場下さりその気持ち良さと、夏の涼しさ、冬の温かさ、雨の日の爽やかさをご体感して、ストレスフリーを実感して下さい。

家は3回建てないと満足した家が造れないと言いますが、松島匠建は1度目で納得!満足!のお住まいを建てることをお約束いたします!

 

Posted in 工務店ブログ!ちょっとオシャレで贅沢な木の家づくり

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