こんばんは!今冬3回の雪掻きや一輪車での生コン運搬で足腰が強化されている聖士です。
2週間前にやった土間コンクリートの仕上げが上手くいかなかったということを先週のブログで書きました。この悔しさを忘れないうちにリベンジしたいと思っていたところ、早速その機会が訪れました。
しかし、今回は前回とは違い、範囲が広くいつも使う場所になるため正確さときれいさが求められます。やりたい気持ちは山々でしたが、今回は手を付けず一輪車でコンクリートの運搬に全力を尽くしました。気温は一桁と寒かったですが、打設場所までは上り坂でかなりの運動量でしたので寒いという感覚は無く、汗をかきながらの作業でした。左官仕事の上達はありませんでしたが、太ももは一回りがっちりしました(笑)。
原田さんめっちゃ上手いなぁ!
少し前のことですが、康之さんから「ヒノキを長さ2mでこの寸法で削って塗装をしておいて」と言われました。
スギやヒノキはよく使う木なのでわかっているつもりでした。中澤建設の作業場には色々な種類の木材が壁に立てかけてあります。その中から長さ1mくらいのヒノキは見つけられたのですが、2m以上のものが見つけられません。そこで気が付きました。
「削ってあり表面がきれいな状態ならこれはヒノキだってわかるけど、粗木の状態だとわからんぞ。」
その後、1枚ヒノキらしきものを見つけましたが確信が持てなかったため、写真を撮って康之さんに送り電話をしました。
「お恥ずかしながら、ヒノキがわかりません。」
家づくりを始めて約3年間が経ち、何度もヒノキを見てきたにも関わらず、「ヒノキがわかりません」と報告するのはとても恥ずかしかったです。言われたことを言われたままにやっていると、一人になった時に困ってしまいます。ヒノキだと思って削ったものは、パインだったということも次の日発覚してまた恥ずかしくなりました。
しかし、この恥ずかしい経験をしたことで、木を知ろうと思ったことは確かです。なので最近は、何の木かわからないときはすぐに原田さんや康之さんに「これは何の木ですか?」と聞くようにしています。皆さん本当に凄くて、見た瞬間に「これはタモ!」「これはケヤキ!」と教えてくれるんです。普段使っている材料なので把握しておくのは基本中の基本だと思いますが、いつもすぐに教えていただけるので凄いです。しかし、僕もこのようなことを当たり前にやらなくてはいけないなと感じました。
スギに関しては粗木の状態でもわかるようになってきました。赤身と木目の感じでわかります。スギの匂いは小さい頃から嗅いできているので、削った時にも判断できるようになってきました。どんな匂いか言葉で伝えるのは難しいですが、僕にとってスギの匂いは「The 木!」って感じなんです。
最近は赤身部分が明るめで木目がはっきりしている板を見ると「美しい!」と思うようになりました。日本に多くある木なので、使うことで地産地消になり循環するし、日本らしい雰囲気も出るので僕は好きです。
パイン材に関してはまだよくわかっていません。
↑ヒノキと間違た木。全体が綺麗で比較的整っていますが、切った時はヒノキと違って無臭でした。今のところあまり扱ったことがないので、この材をもう1枚見つけて加工してと言われると、見つけることができるか不安な木です。
↑イエローパイン。木口を見ればわかる時もあります。切った時や削った時、匂いがします。どんな匂いか今は表現できないので今後見つけます。白っぽい薄い色のところと少し濃いめ黒っぽいところが交互にはっきりしているものが多い印象で、匂いも含めて結構自己アピール強めの木だなと思っています。削っているとヤニ袋が出てくることが多く、しっかり面倒をみないときれいに仕上がらないので、気を遣いますがそれもそれで面白いです!
↑ベイマツ。赤みがかっていて木目も強めなのでわかりやすいです。構造材にも使われるように狂いが少なく強靭。イエローパインと違ってヤニ袋はあまり出てこないみたいなので、加工の際は簡単そう。話を聞いただけで加工はあまりしたことがないので、硬さや匂いの印象はまだないです。
↑スプルス。建具材などに使われる木です。名前はすぐに覚えましたが、どれがスプルスなのかは判断できず、自分にとってはまだ未知の木。この板を見た時、目の感じがツガに似てると思いました。
↑赤松。野縁で使っていて、切った時に結構匂いがするのですが、僕は好きな部類の匂いです。赤という字が入っていますが、色は白とか黄っぽいです。最初の頃はヒノキと勘違いしていました。野縁は1束12本なのですが、重いので運んだり立てかけたりするのが嫌になります(笑)
白っぽい部分が多いですが、薄っすら赤みがかっていて、スギよりやや硬め。乾燥させて含水率が低下しても重さはあまり変わらず重いと聞いたことがあります。密度が高くしっかりしているんですかね?
ヒノキの一番の特徴は匂い!入浴剤などでヒノキの香りがあるように多くの人から人気のある匂いで、僕も好きです。落ち着く香りでずっと嗅いでいたくなります。
最近知ったのですが、ヒノキに似ている木でサワラというものがあります。知ってからまだサワラの実物を見ていないので、どこがどうヒノキと違うのか自分で調べてみたいと思っています。
建具枠や窓枠などに使う材料。柾目を見ると目が細かく比較的真っ直ぐ通っている印象です。匂いはわりと強く、慣れてないと少し「んっ?」となり、独特のにおいがするのでツガを使っていればすぐにわかります。粗木の状態だとまだ見極めるのが不安ですが、少しずつわかるようになってきました。
すごい独特の匂いがします。銀杏です。先日雪が降った時、材料置場の雪掻きをしていたら「イチョウの木の匂いがする。」と感じたので、顔をあげてみるとイチョウの板が何枚もありました。僕が知っている限りで、一番自己アピールが強い木です。すぐにわかるし長いこと香りが続きます。
匂いはちょっと、、って感じですが、すごく綺麗な模様をしているので台にするとカッコいいです!
今回は、色々な木の僕なりの見極め方を復習を兼ねて書いてみました。書いていて感じたことは、匂いの表現方法って難しいということです。この匂いはこれだということは自分の脳で記憶していますが、言葉で伝えることができていないので日常の中で探していけたらと思っています。また、まだまだ特徴なども含めて知れていない部分が多いとも感じました。
最近、やっと木の面白みを分かり始めてきたので、もっともっと木と触れ合って木を知って、自分が好きな雰囲気を見つけて、自分なりの家づくりに活かしていけたらと思っています。
ブログを読んでいただきありがとうございます。
修行中の松島聖士