211月

気密測定

穏やかな日は気密測定日和!

 気密と断熱はセット!

 少ないエネルギーで暮らせる家にするためには、断熱性能を高める事が重要ですが、断熱性を高めても隙間だらけでは、しっかりと断熱性能が確保できませんので、高断熱と高気密はセットにする必要があります。

また今は、換気も計画的に行うために換気システムを導入していますが、この計画的な換気においても家の隙間は計画換気を邪魔してしまうため、今の家は気密を高める処置を施しています。

そこで、気密処置(気密シート貼り)が終了した時点で、どこかに隙間がないかどうか確かめるために気密測定を行います。

  家の中を減圧して測定!

気密測定には、下の画像にある拡声器の様な機械を使い、家の中の空気を外に出し家の中を減圧にして、屋内外の気圧差から隙間の量を測定します。

そのため外部が強風であったりすると測定できない場合があり、群馬の冬場は風の強い日が多々あり心配しましたが、測定日の18日はほぼ無風状態の穏やかな日となり、気密測定日和でありました。

  ↑ 当日までに内部の気密シート貼りが終了し、窓に機械をセットしての気密測定です。


 

 目標のC値は0.5以下!

気密性能を現す値を「C値」と言い「家の大きさに対して、どれくらいの隙間があるのか?」を表す数値で、このC値が小ければ気密性能が高い、C値が大きいと気密性能が低いとなります。

高気密住宅を謳うには、まずは1.0(単位はcm2/m2)を切る事であって、高気密住宅を造る業者の多くは、目標値を0.5以下としています。

 一回目の測定を考察して・・・! 

下の画像は第1回目の測定データーですが、C値=0.2と初めから良い値が出ました。

しかし「隙間特性値n=1.60」とあり、この値は、1~2の間で評価され、1.0に近ければ小さな隙間が散在しており、2.0に近いほど大きな隙間が存在している状態であることを示しています。

 

n=1.60は、C値=2と全体的に隙間が少ない中で、比較的大きな隙間が幾つかあるという結果を現していました。

  減圧して隙間探し

気密シート貼りが終了した時点でのこの気密測定の大きな意味である、隙間探しの出番がここで、家の中を減圧して漏気している箇所探しです。

漏気していそうな箇所に手を翳(かざ)し、もし漏気していれば空気が入り込んでくるのが分かります。

そして今回見つかったその個所は2ヶ所あり、1ヶ所は玄関ドアの枠の下で、そこは最終的にはコンクリートを打ち込み塞ぐ場所なので、一時的にテープで塞ぐ処置をし、あとの1ヶ所は太陽光の配線スリーブで、そこも同じく太陽光を設置すれば隙間は塞がるところなので、一時的にテープを張り、次の計測に掛かりました。

 ↑ ここから漏気「外部外壁部、太陽光のコード取入れさや管」 

 隙間処置後の結果は?!

隙間処置後の計測では、n=1.25と大きな隙間もなくなり、C値=0.2の結果でした。

C値は小数第二位は四捨五入し第1位までの表示となり、今回の数値を小数第三位まで表せば、「0.158」とC値=0.1に近いC値=0.2でした。

  

 気密測定は全棟行っていますので、どこに隙間ができ易いかほぼ検討が付きます。

前回、前々回の2棟は玄関入口建具が、片引き玄関扉(YKKのコンコード)であって、片引き戸のため気密が悪く、この扉一つでC値が0.1~0.2マイナスとなっていました。

その片引き扉の利用でもC値は0.4~0.5が出ていましたので、今回の0.2は決して想定外の結果ではなく、これまでの全棟における気密測定により、気密レベルの向上が図られています。

また最後に気密測定の業者さん曰く、「これまで0.5前後であったのが1.0以上になる結果の建築屋さんが何社かあり、それは資材高騰により気密のやり方を変えてコストダウンを図った結果みたいです。」と、資材の値上がりがこんなところに影響を与えているようです。

 

 最後まで当ブログをお読みになって頂きありがとうございます。

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Posted in 工務店ブログ!ちょっとオシャレで贅沢な木の家づくり

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