こんばんは!天皇誕生日のため祝日だった今日は、仕事が休みだったので住んでいる倉渕から3時間ほどかけて栃木県大田原市の有限会社那須住宅さん開催のワークショップへ行ってきた聖士です。
那須住宅の益子さんとは、ブランディング道場の時、一緒に勉強した工務店の先輩です。益子さんと言えば”アウトドア”という印象が強く、昨年の夏はカヌーを教わったりと僕に新たな自然遊びを教えてくれる人生の先輩でもあります。そんな益子さんが、昨年から大田原市にある会社の作業場でワークショップを開いているのを、Facebookの投稿などを見て知っていました。その情報を見るたび、いつか行ってみたいと思っていましたが、なかなか予定が合わず行けなかったんです。
しかし今回は、益子さんと色々なお話をしたかったし、どんな雰囲気の場所で作業をしているのか自分の目で見たかったため、少し遠かったですが行って来ました。
ワークショップもやる気満々で行きましたが、午後1時から5時近くまで益子さん、篠崎さん、益子さんのお母様の4人でひたすら色々なことをおしゃべりして帰ってきました。作業はやりませんでしたが、すごく達成感があり3時間かけて行った甲斐がありました!益子さんも篠崎さんも僕がなぜここへ来たのかという理由を汲んでくださりとても感謝しています。
益子さんの考え方はめちゃくちゃ共感するものが多く、「その言葉を本にして僕に下さい!」と思わず言ってしまいました(笑)。益子先生!近いうちに出版お願いします!
来月は塗り壁のワークショップが開催されるようです。予定がなければまた行って痕跡を残してきたいです。塗り壁塗ってみたいよ~っていう方がいれば、ぜひ一緒に行きましょう。
時は遡り、今週の月曜日は栃木県小山市へ行って、今の松島聖士ではダメだと、いつも愛のある言葉をかけてくださる田村工業㈱の田村博さんの講演を聞いてきました。
田村さんとは数カ月に一度食事会をしており、毎回田村さん自身の経験談や仕事(家づくり)に対する想いを隠すことなく話してくださいます。今回の講演会は、食事会の時に聞いたお話もありましたが、全く知らなかったお話もたくさんありました。17年間の山あり谷ありの建築人生(生き方)を聞いて「一生懸命頑張らなきゃ!」と改めて思う内容でした。
田村さんは僕にとって今はかなり遠くにいる存在の方ですが、建築業界に入ったきっかけは、父がやっていたのでとりあえずやってみるかという気持ちだったということに、正直驚きました。
僕も建築を仕事にする第一歩目は、父が家づくりをやっているしやりたいことがないから建築でいいやと思ったのがきっかけです。一緒にするのは大変おこがましいことですが、「田村さんもそうだったんだ!?」と思いました。
僕は今、変わろうと思い仕事に取り組んでいますが、数日前まではなんとなくやっているだけで、本気で仕事に取り組むことができませんでした。しかし、田村さんはそのような気持ちはなく、20代の頃は生きていくことでギリギリな経済状況の中、朝から夜遅くまで一生懸命やっていたといつも言っております。大変なことが大半を占めていたけど、お施主様が「一生懸命やってくれてありがとう。」と言ってくれた一言に救われたと言っておりました。
ブログでもう何度も書いていますが、今僕に必要なことは『一生懸命に取り組む!』というシンプルなことです。誰でもできることができていないので、いつも田村さんが「本気で一生懸命やってみなよ。今はわからないかもしれないけどとりあえず一生懸命やらないとなんにも得られないよ。」と愛のある喝を入れてくださるんです。
「仕事が楽しいことはない。」
いつも僕たちに家づくりの楽しさや面白さを伝えてくださっていたので、この一言は衝撃で、「田村さん、なんでこれから頑張ってやっていこうという僕たちの前でそんなこと言うんですか。」と思いました。
しかし、楽しくないという言葉には続きがありました。
「楽しくはないです。苦しいです。苦しいことばかりです。」
やっぱり建築業界って世の中のイメージ通り辛いことばっかりか。でも、苦しいとわかっているのになんでずっと続けていられるのだろうという疑問が生じます。この疑問の答えはその次の言葉ですぐに解決されました。
「苦しいことばかりですが、その先には幸福が待ち受けています。お施主様が幸福を持ってきてくれます。『ありがとうございました!』という一言に今までの苦しさから報われるんです。」
心のこもった『ありがとうございました!』この一言って最強だなと思いました。
誰でも言えるし、どんな状況でも使う言葉ですが、心が震えるほどの『ありがとうございました!』は、相手のためを思って一生懸命にやらないと絶対に聞くことができないと思います。僕はまだその経験をしていません。でもそれは、今の僕からしたら当たり前です。自分のことで頭がいっぱいで相手のことなどあまり考えられてもいないし、一生懸命に取り組めていないからです。家づくりはお施主様の人生をかけたものなので、その本気の気持ちに120%で応えることができるようやっていかなければいけないと思いました。
自分に言い聞かせるために何度も、そして毎日言っていきます。一生懸命にやる!
なにもできていない自分が情けないけど、一生懸命にやっていればいつか感じることができる幸福を信じて進んでみます。
ブログを読んでいただきありがとうございます。
松島聖士