こんばんは!明日引き渡し予定の伊勢崎市の新築現場で、今週2日間にわたって床材にリボスを塗っていたので右手首が腱鞘炎になりかけた聖士です。ちなみに両ひざも痛いです(笑)
一階は桧、二階は杉の赤身の無垢の板がメインとなっています。桧は良い香りがして杉に比べると硬く、覚醒作用が働くので家族みんなが元気に過ごすことが多いLDKに。杉の赤身は桧に比べると匂いはあまり感じず、赤身というあたたかさを感じる色で肌触りも柔らかく、鎮静作用が働くため落ち着く空間である寝室に使用しています。
桧の床には今回初めてリボスの白木のオイルを採用してみました。塗る前は少し不安でしたが、塗ってみると桧の鮮やかさがさらに増していて凄く良いと感じました。
杉の赤身にはいつもと同じくクリアを。色が濃く見えるようになり、これもまたいいです。照明の色が電球色などの温かみがある系だとクリア塗装した時の濃い赤身が良い雰囲気を出してくれることを今回感じました。昼白色の場合は、少し圧倒されてしまう雰囲気が出てくるので、杉の赤身にも白木がもしかしたら合うのではないかとも感じたので、それにも今後は挑戦してみたいなと思います。
昨日(26日)は、もくしるべとわたらせきになる会の第二回共同企画として、約二年前に完成したみどり市にある笠懸西小学校と、約二年九ヵ月前に完成したこども第三の居場所『おむすび堂』の見学会に参加してきました。
もくしるべという団体は、伊勢崎市の剛工務店株式会社の生形さんたちが中心となって今年立ち上げたもので、群馬の木を知ってそれを皆で活用していこうというコンセプトのもと活動されています。群馬の大工さんや製材所の方、木を活かすことを応援してくれている県外の建築関係者の方々などが参加しています。群馬県全体での活動を目指しているので、地元群馬を知るにはとても良い機会だと思い、僕も参加させてもらっています。
わたらせきになる会という団体は、僕の地元であるみどり市や桐生市を中心に活動しておりまして、松島匠建がいつもお世話になっている大間々町の製材屋さんである木村木材の木村さんが中心となって、今のところのんびりと活動しています。みどり市は山の割合が高く、良い材がたくさんとれるということで、それらを他の所に回すのではなく、地元で活用していこうというコンセプトのもと活動しています。僕たちが目指している”地産地消”というものです。
同じみどり市内で建築に関わっている先輩方と関わりが持てて意見交換ができるというのはずっと憧れでしたので、参加していて凄く楽しいです。
今回は二回目の共同企画で、木村木材の木村さんがみどり市の協力を得てとても貴重な機会を作っていただきました。笠懸西小学校は木造の建物というわけではありませんが、教室の床や廊下の天井、吹抜けや体育館のルーバーなどにみどり市産の木材をふんだんに利用した建物です。もし災害が起きた場合にも避難所として利用できるための仕掛けもたくさんあり、とてもワクワクする小学校でした。
こんなにも普段から木に囲まれながら学びができる環境が羨ましいです!「うちの子は笠懸西小に通わせたい!」と思う親の気持ちが少しだけわかった気がします。
玄関入ってすぐにこのように杉のブロックがあります。これは子供も大人も心が躍りますよね!
今回案内をしてくれたのは笠懸西小学校の教頭先生で、僕が小学生の頃にお世話になった先生でした!久しぶりの再会で、もう15年くらい前ですので若くてイケイケだった先生もかっこいいイケオジになっていました(こんなこと言ったら怒られそうですが笑)。
笠懸西小学校を見学した後は、松島匠建が施工を担当した笠懸町にあるこども第三の居場所『おむすび堂』の見学です。学童や養護施設というものとは少し異なり、日本財団やみどり市の協力にもよってできた貧困など色々な状況を抱えている子供のための施設です。最近よく耳にするようになった子供食堂など、それに近い施設となっています。
みどり市産の木材を使いたいということで、松島匠建も建物の施工にお手伝いさせていただいた感じです。いつも快適な室内で過ごすことができるように断熱気密にもこだわり、室内は多くのみどり市産の木と、体の健康にも配慮して自然素材を使った建物になっています。
担当の福本さんからは「いつも快適に過ごす子ができてとてもありがたいです。利用してくれる子供たちも予想より増えてしまっていて嬉しい反面困っていますが、それもまた嬉しいんです!」という言葉もいただき、「携わることができて幸せ過ぎる!」と感じました。
住宅とは異なり、不特定の多くの方が利用する建物は僕は初めてでしたが、子供たちの笑顔と職員さんのとても嬉しそうにお話している顔を見ることができること。それだけで心がすごくすっきりする感覚になるんです。
このように子供も大人も笑顔になっている理由は職員さんたちの頑張りもあると思うのですが、地域の方たちによる協力もものすごいんです。地域が一体となって困っている子供たちを助けてあげようという優しい方たちに囲まれた建物になっていることが凄いなと思いました。
子供たちが喜ぶためのミッションを今回おむすび堂さんから与えていただいたので、大工さんや材木屋さんたちと協力して素敵なものを作ってあげることができればと思っています。力を合わせて皆で頑張りましょう!
見学会が終わった後は忘年会ということで桐生市にある『OKIYA ゲストハウス』さんにお邪魔してきました。みどり市の大工さんやそのお仲間たちが古民家を改修して素敵な空間に仕上げていました。この空間で皆で素敵な時間を過ごすことができて幸せでした。
木にはたくさんの可能性があることを改めて感じました。松島匠建は明日が仕事納めです。今年も一年間お世話になりました。来年もよろしくお願いいたします。
ブログを読んでくださりありがとうございます。
松島匠建㈱ 松島聖士