「民主圧勝、自公大敗」と、戦前の予想を上回る大差の選挙結果が出ました。
以前に自民党が大敗した時には「国民が自民党にお灸をすえるための結果」と比喩されたたことがありましたが、今回は「お灸やお仕置き」などと生温いものではなく、「国民が自民党を半ば見放した結果」かと思います。
その結果、半世紀にわたって続けられてきた自民党政権が終わり「政権交代」となりますが、これは先進国としての仲間入りだそうです。
自公の「現実路線」は結構ではありますが、悪いと承知している多くの負の部分にまで、手を付けることができない現実路線では、国民の多くは納得しなかったようです。
自民党大国と言われた群馬県にも今回、5区中3区が民主党議員となりました。
自民党は民主党より全国に党員が多いといわれますが、その殆どは土建業界を始めとした利害関係による組織関係者の党員です。
ここ私たちの田舎では、自民党の選挙活動は有力者を頭とした、縦割りの票固めによる選挙となっています。
自民党の代議士さん達には、そんな選挙に応援してくれている企業や組織の上の声は聞こえても、一般生活者の声には耳を傾けず、変わらなければならない事に気が付かなかったようです。
しかし今回の大敗により、心ある自民党議員さん達の反省の下、今後の自民党生まれ変わりを期待しています。
二十数年前、比例代表の選挙制度となった初めての参議院選挙で、私が最初に書いた政党名は「公明党」でした。
参議院は衆議院とは異なり、「良識の府」としての参議院を目指し、公明党は政党所属の候補者を比例順位の後ろに回し、より知見の高い公正な人物を候補者に擁立し、比例順位上位にその方たちを持ってきました。
そんな党の利害を後回しにしたことを高く評価し、このとき私は「公明党」に入れたのです。
しかし残念ながら公明党は、そういう形をとったのはその回だけでした。
中道野党として頑張っていた時代は、しっかりした理念と真を貫く聖党でしたが、徐々に現実に妥協し、国益・党益重視に傾いてしまったように、外部からは見えるのです。
自民党と同じく大敗を喫した公明党においても、今後の良き変化を期待します。
ところで昨夜の各TVはどこも選挙速報の番組でしたが、「政権交代の確立200%」と、一年以上前から言い続けてきた白鴎大学の福岡教授が、どこにも出演していなかったことは残念でした。