161月

国産材と外皮性能で!

地場の木材と温熱に特化した住まい!

 地場の木とエネルギーに頼らない住まいを

 松島匠建代表の松島克幸です。

お正月から既に2週間が過ぎ、聖士は倉渕で頑張っていますが、わたしは未だのんびりムードが抜けきらないこの頃です。

この1年で電気・ガスを始めあらゆる物の値段が上がり住宅単価がアップし、日本の金利までもが上昇の気配となり、エネルギー問題などを含めて、これから家づくりを考えている方たちは「建て時はいつなのか?」また、「どんな家を建てるべきか?」と迷っている方は少なくないと思います。

造り手にとっても住宅着工数は右肩下がりが続き、目先のお客様受けの住まいづくりでは生き残れない時代となり、将来を通して幸せに暮らせる本物の住まいが選ばれる時がきました。

 松島匠建の基本は「地場の木材を活かした住まい」そして「化石エネルギーに頼らないで暮らせる住まい」と、今年も変わらず続けていきますので、ブログも頑張って発信していきます。

 

 国産材(地場産木材)を使用することのメリットは?

昨年末に『「どうすればより多くの国産木材を広めることができるか」という問いについて探究しています。』と、高崎の高校生より国産材普及に関するいくつかの質問を頂き、そこからのご質問と回答、その一部を載せます。(国産材に関心を寄せる高校生がいることは嬉しい事ですね♪)

 質問:国産材を使用することのメリット

回答: まず初めに、私は山間部の田舎で育ち、幼い頃から父に連れられ 我が家の山にて父から山の話を聞いて育ってきました。 木材は植えた人がその木材での収入にはならいないが、 それを孫子に託し、苦労して植林してきました。 その木が孫子の代になり見捨てられてしまった国産材に、 「先人の想いを住まいの形にし、未来につなげていきたい」 それが国産材を使うという私の一番の理由です。

次に、 一般的に言う国産材を使用することのメリットですが、

  1. 森林は緑のダムと言われるように、保水機能にて災害の 防止に寄与していますが、それは間引きして下草が生える 状態が必要であり、間伐することの必要性です。 
  2. 同じく間伐することで残った木が活性化し、下草も生え、 二酸化炭素の吸収量も増加する。
  3. 国産材は外国産材に比べ、輸送に掛かるエネルギーが 少なくて済み、温暖化の抑制にもなる。
  4. 地域内循環の経済が構築され、地域経済の活性化と 持続が可能な経済システムのベースとなる。
  5. 杉桧、特に杉の赤身材は素材として人に与える好影響が高く、 人の身体、人の心の健康には間違いなく良い。

  回答以上

どれを取っても大切な事であり、木材はカーボンニュートラルな材料であり、再生産が可能な資源である。そして国産材は輸送エネルギーが少なく、地域循環経済が成り立ち、近くの山で育った木材を使った家は丈夫で長持ち、住む人の健康にも良い!と、優先して国産材を使わなければならない理由となります。 

ベイマツに比べ「たわみ」は大きいが、曲げ強度は大きく「粘り強い」国産の杉は構造材でも活用し、化粧材の梁・桁として現しで使い国産材100%の木の家づくりです!

 そして次に、エネルギーに頼らない暮らしと住まいについてです。


 

 日本の課題は食料とエネルギー自給!

昨年から円安が続いていますが、その理由の一つとして、世界情勢が不安定となっている中において日本は食料とエネルギーの供給を海外に依存していることにあると思います。

日本の食料の自給率(カロリーベースでは)約38%(生産ベースでは66%)と低く、年々下降の食料自給率となっていますが、それ以上にエネルギーの自給率は低く約12%であるのが現状です。

そしてこの40年間においての日本のエネルギー消費量の増加は、全体で約1.2倍に対して家庭部門では1.9倍と増加しており、冷暖房、給湯、生活家電と電気に依存した生活となっています。

  

 

 

電気に依存しないとなれば 目指すは「オフグリッド生活」ですが、まだまだ蓄電池は高価な物なので、その前に電気の消費を少なくする住まいとライフスタイルが大切となります。

40年前の殆どの家庭では30Aでの生活でしたので、家電・照明は40年前と比べて省エネとなっており、給湯とコンロを除いて30Aで生活できる住まいとライフスタイルの構築を、私たちは目標と考えています。

 

  冷暖房費を抑えて快適・健康の第一は「断熱性能」

エネルギーに頼らない住まいを目指すために、10年以上前から高断熱化の家づくりに取り組み、その断熱性能の高い住まいを自ら実際に暮らし、またお客様の感想をお聞きして、断熱性能を高める事により、光熱費は安くなった上に快適で健康な暮らしができる事を実感してきました。

断熱性能(外皮性能)は数値で表すことができ、10年前はQ値で現していたのが今はUA値(外皮平均熱貫流率)となっています。

弊社のそのUA値も0.4W/(㎡‣K)前後からスタートして今では0.3以下の住まいも造るまでになりました。

 断熱(外皮)性能0.34以下の HEAT20/G2グレード

UA値を高めれば比例して冷暖房費も抑えることができ、無冷房・無暖房も不可能ではない訳ですが、当然住宅単価は上がり、施工上の問題などのデメリットも発生してきます。

体感モデルルームでもあり、私たちが実際に暮らしている住まいでもある大間々町の建物のUA値は0.39W/(㎡‣K)程度でありますが、それより1ランク上の0.34以下の性能値が現段階ではコスパ的にベストであると考えています。

この0.34以下は、省エネ基準における地域区分4~6(群馬県の山間一部を除く地域の区分)ではheat20のG2グレードとなっています。

「HEAT20の家」 ←こちらで断熱を高めるメリットが詳しくあります!

 

 初期の建築費用を惜しまず、優先順位をたてること!

資材の高騰により建築費用が2年前より約2割高となり、ご予算が厳しくなっているのは承知ですが、新築を計画するには初期の建物費用だけではなく、ランニングコスト、将来のメンテナンス費用も考えての計画が大切です。

例として全館空調などは快適なハイテク設備であるかと思いますが、初期の設備費用の他にランニングコストや将来の交換費用なども十分に考え、優先すべきはパッシブな空調設備なのです。

太陽光発電設備も私ども以前は優先順位は低いので、「予算に余裕があれば導入する」と提案していましたが、将来のエネルギー危機から最近では導入するお客様が増えてきています。

またご予算に余裕がない場合は、初期費用ゼロで太陽光発電を設置できる「0円ソーラー」のシステムも活用できます。

 太陽光発電の売電単価は年々安くはなっていますが、同様に太陽光パネルの価格も今では20万円/KWまで値下がりしています。(画像は国産メーカーの長州産業のソーラーパネル)

 

 注文住宅で満足頂くためには!

最後に、マイホームは一生で一番高価な買い物と言われるように、何千万円もの買い物となりますので後悔させない家づくりを進めていますが、建て主側が後悔しないための一言を。

住まい手も後悔しないようにネットやYouTubeなどでいろいろ勉強して臨み、それは私たち造り手にとっても歓迎すべきことであり、お客様の知識から勉強となる事も少なくありません。

但し情報過多の時代、その数多くの情報を詰め込み過ぎるあまりに情報の整理ができず、決断ができない、或いは決断しても振り返って悩み後悔の家づくりの結果となっています。

間取り計画から始まり、材料の種類やカラーの選択、キッチン、収納など決めることは多いものであって、決断に時間が掛かることは仕方ない事ですが、その決断を素直に喜ぶことができる人ほど、住まいへの満足度は高くなるように感じます。

 

最後まで当ブログをお読みになった頂きありがとうございます。

まだまだ寒さは続き、身体の冷えは健康・長寿の大敵です。

冬暖かで家族が笑顔の住まいづくりを、今日も目指して頑張ります!

 


今や、「夏は涼しく、冬は温かな家」は当たり前な時代となってきましたが、夏の涼しさと冬の暖かさをを確保するために、全館空調などと言って高い費用を掛け、多くのエネルギーを使ってなら、どこでも誰でも可能なことです。

私ども松島匠建では、10畳用(2.8kw)のエアコン1台の稼働で、猛暑日でも家中涼しく、真冬でも家中暖か、そして少ないエネルギー(電気代)で年間快適に過ごせるお住まいです。

快適に過ごせる高性能住宅設備で大切なことは、初期費用、ランニングコスト、設備交換時のアフター費用に付いても、しっかり見極めることが重要となってきます。

気候変動が顕著となってきている昨今、私どもは10年後20年後の未来も見据えて、今も将来もこの家で良かったと思える住まいを造っています。 家づくりをしっかり勉強して、多くの業者を訪ねた末に私どもを訪ねて頂くと、最後の答えが見つかります。

  


 夏も冬も雨の日も快適な私どもの体感ハウスです!

 高性能な断熱気密性能と、無垢の床板と珪藻土の気持ち良さが分かる松島匠建の体感ショーハウスへ、どうぞご来場下さりその気持ち良さと、夏の涼しさ、冬の温かさ、雨の日の爽やかさをご体感して、ストレスフリーを実感して下さい。

家は3回建てないと満足した家が造れないと言いますが、松島匠建は1度目で納得!満足!のお住まいを建てることをお約束いたします!

 

Posted in 工務店ブログ!ちょっとオシャレで贅沢な木の家づくり

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