こんばんは!ある日の朝、仕事が始まると康之さんに突然「トッポジージョみたいな顔してどうしたん?」と言われ、頭の中は「トッポジージョ・・・??」となっていた聖士です。
ぼく「トッポジージョ?トップジョージ?ってなんですか?」
康之さん「知らないの?あとで調べてみ。」
どんなものなのか気になって仕方がなかったので休憩時間にGoogleで検索してみました。トッポジージョを連想してみると、おさるのジョージが頭に浮かんできたのでお猿さん系かなと予想していましたが、出てきた画像はこれです。
予想とは全然違ったので思わず吹き出してしまいました(笑)。「いや、俺とトッポジージョ似てないだろ!ん、ちょっと眠そうな目が似てるかもしれない(笑)」
康之さんは、おぼっちゃまくんやトッポジージョなど面白い例えをよく出してくるのですが、どれもツボに入って1日ニヤニヤしてしまいます(笑)
今週の水曜日は東京まで行って講習会に参加してきました。大学生の頃から父に連れられて行っている講習会で、自立研関東ゼミというものです。今回で5回目の参加ですが、講師である一般社団法人 ミライの住宅 代表理事の森さんのお話は4回目です。そのうち1回は野池政宏さんのお話でした。
今回の森さんのお話は空調に関するお話でした。今回はとは言いつつ、毎年同じような内容なんです。毎年同じ話を聞いていて意味あるの?と思う方もいるかもしれませんが、めちゃくちゃ意味があると僕は感じます。何事もそうですが、1回聞いて内容をすべて理解できる人はいないに等しいです。何度も復習をすることで覚えていられることが増えるし、理解度も深まります。
森さんの講義は目に見えない水蒸気のお話です。固体の状態の『氷』、液体の状態の『水』、気体の状態の『水蒸気』。氷と水は色々な名前が付いています。例えば、氷なら雪や霜、水なら結露や雲などで、これらは全て目に見えているものなんです。しかし水蒸気は人間の目に見えないので名前が付いておらず想像の世界になってしまいます。おばけと一緒ですね。
この目に見えないものを見える化できるものが空気線図というものです。
画質が良くないので分かりにくいですが、このように線と数字がたくさん書いてあります。大学の時もこの図は授業で扱っていたので見方はわかります。しかし実務的にこれを使うとなると訳が分かりませんでした。
4回目にして、少しずつですがやっと空気と空調のことが分かるようになってきて、今回は聞いていて凄く面白かったんです。今までは面白い面白くないのレベルではなく言葉や単位を覚えるのに必死でした。数字が多いので図を見ていると眠たくもなっていたんです。
昨年は比エンタルピーがエネルギーのことだということを理解し、どのくらいの比エンタルピー値が自分にとっての快適ゾーンかな?ということを考えていたので、今回の比エンタルピーのお話はスッと頭の中に入ってきた感覚がありました。
毎年空気線図とにらめっこする日があるおかげで、普段の生活でも頭の中に空気線図が浮かんできて「こういう現象が起きてるってことは空気線図でいうとこういうことだな」と、パッとイメージできることが増えてきました。
僕は最近気象について考えることが面白いと思っていて、ふとした瞬間に空を見上げることが多いんです。時には雲一つない青空の日、時にはまばらに雲がある日、時には雨の日。先ほど言ったように、雲は水の状態です。そして空気中には目に見えない水蒸気がたくさんあります。そこにある水蒸気が露点温度というものに達すると状態が変化して雲(水)に変化するんです。雲を見るとこんなことを考えながら観察をしています。
「上空は空気が冷たくなっているんだな!」「湿った空気が流れてきているから空気中の水分量が増えてきているんだな!」「あそこで積乱雲が発生しているってことは、上昇気流が発生して暖かく湿った空気が冷やされているんだな!」
雲ができる理論が分かっているだけでなく、どんな状態変化をしているのかがわかると気象観察の面白みが増すことに気が付きました。面白いですが目に見えないのでめちゃくちゃ難しいです。家の中でも大気中と同じようなことが起きていることが多いと思うので、難しいですが空気のことを理解できるよう学びを継続したいと思います。
講習会の次の日の仕事終わりに、中澤建設で数年前にリノベーションをして温湿度を実測したお家のデータを基に、設置したルームエアコンの能力で快適に過ごせているのかやってみようということで、康之さんと講習会の復習も兼ねて約1時間ほど勉強をしました。
計算方法など理解したつもりでいたので、実際のデータから答えを出すのはすぐにできると思っていましたが、やってみると疑問がたくさん出てきました。
「エアコンの風速を実測しないとダメじゃん」「仕様書に書いてあるこのデータはどーゆーこと?」「エアコンの設定を変えると風速が変わってくるけど、どの設定で実測するんだっけ?」
わかっていたようでわかっていないことがたくさん出てきます。今までは講義でやったことの復習だけしかやってきませんでしたが、実際のデータから計算してみようと思ったのは初めてです。4回目にして初めてということは、やるのが遅いとも言えます。理解度が深まってきたからやってみよう、もっと理解したうえで機器を選択したいとやっと思えたからでもあると言えます。
色々なことに興味が出てきました。建築は難しいけど、難しい中の面白みが段々とわかってきました。そう思える気持ちを持っていることが進歩につながるのではないかと思います。学ぶべきことはたくさんありますが、好きなことを極める、色々な経験をするということを意識して毎日を過ごしていきたいです。
ブログを読んでいただきありがとうございます。
松島聖士