こんにちは。
無垢の木と塗り壁とパッシブデザインの家づくりを進めている、
群馬県みどり市の松島匠建(株)の代表松島克幸です。
パッシブデザインでは、
「屋根の軒を深く取り夏は日射遮蔽、冬は大きな窓から日射取得する」
ことが重要なポイントです。
建物の中で熱の出入りが最も大きい部位は、床でも天井でもなく「窓」です。
特に南面の窓は、日中の日差しの影響を最も大きく受けます。
でも、夏季(5~9月頃)の日中の太陽は、真上に上がち日射角度が
大きいので、軒先を深く取ることで「日射遮蔽」ができます。
逆に冬季(11~2月頃)は軒先が深くとも、日差しが入り込みますので、
南の窓を大きく取って、その日差しを取り込み(日射取得)ます。
このような建物で、天気の良い日に南窓のカーテンを閉めておいたのと、
カーテンを開けて日射取得を行ったのでは、室温が2~3℃違います。
更に、日差しが差し込む床をコンクリート土間やレンガなどにすることで、
「日射取得+集熱・蓄熱」にもなり、これを「ダイレクトゲイン」と言います。
また、断熱と遮熱に優れた窓ガラスに「Low-eガラス」があり、
ガラスに特殊な金属膜をコーティングし、熱伝達を軽減させています。
このLow-eガラスには、ガラスの組み合わせ方で
「日射遮熱タイプ」と「日射取得タイプ」があり、南面のガラスに
日射取得タイプを使うことで、冬の有効な日射取得が行えます。
寒さはもうしばらく続きますが、これから陽が伸びると共に、陽も高くなってきます。
寒い冬を暖かくする造りと工夫で、快適な冬を過ごしましょう。
みなさん、ご健康にもどうぞお気を付け、寒い冬を乗り越えて下さい。