105月

「パッシブデザイン」って、どんなこと?

パッシブデザインとは?何をどうすること?

アクティブ(能動的)ではなく、パッシブ(受動的)

 よく質問受ける「パッシブデザインて何?」

 松島匠建代表 松島克幸です。

新緑だった山もいつの間にか深い緑に、そして野山では多彩な色や形の花々が花盛りです。
国内のメディアは相変わらず新型コロナウィルスの話題で終始していますが、感染者は減少傾向で医療崩壊を免れているようです。


私ども「無垢の木と塗り壁とパッシブデザインの家づくり」というコピーで「パッシブデザイン」を表に出し始めて7~8年になるかと思いますが、「パッシブデザインって何ですか?」と、よく質問を受けますので、今回は私どものパッシブデザインについてお話しします。

まずは、「パッシブ=受動的」に対しての反対語は「アクティブ=能動的」ですが、前回のブログ記事で取り上げた「全館空調システム」などは、機械仕掛けで強制的に空調をコントロールする「アクティブ」な形であります。

「パッシブデザイン」の基本は、建築を取り巻く外的な環境である自然「太陽・風・空気・熱(暑さ、寒さ)」を 建物内に取り入れて、住宅内部の環境を良くしようとする事です。

 ↑ 自立循環型住宅によるパッシブデザイン技術手法

次に「パッシブデザイン」で特に重要な項目を取り上げます。 


 

 断熱と気密を高めること!

家の造り方がパッシブにおいてもアクティブにおいても重要なことは、建物の断熱・気密性能を高めることです。

断熱と気密を高める必要性は当ブログにおいて度々申し上げていますが、

まず、断熱の一番の肝は、熱の出入りが最も大きな開口部(窓)の断熱性を高めることで、樹脂又は木製サッシとLow-eガラス(南面は日射取得型、東西北面は日射遮蔽型の仕様)の採用です。

そして、日中太陽が真上にある夏は、屋根又は天井の断熱レベルの良し悪しで、夏の室内の暑さが大きく左右され、冬の場合は外気に接した面が大きい外壁の断熱レベルの良し悪しで冬の室内寒さを左右します。

夏は暑く冬は寒い群馬では、屋根も外壁も共に高い断熱性能が求められます。

次に「断熱と気密はセットである!」と言われるその訳は、気密の悪い家は窓を開けっ放しでいる家と同じであって、断熱を高めて外気の影響を抑えても、開いている窓から冬の冷気や夏の暖気が侵入してしまい、断熱性を高めた意味が減ってしまうからです。

私ども松島匠建の断熱と気密のレベルは以下です。
1.断熱性能= 外皮平均熱貫流率 UA値=0.38W/(㎡・K)
2.気密性能= 相当隙間面積   C値=0.6c㎡/㎡

一般の工務店では、ほぼ出せない数値レベルであり、断熱気密は「そこそこで良い!」と思っている工務店がまだまだ多いのが現状です。

 

  冬と夏の太陽高度の違いを考慮しての窓計画

熱の出入りが最も大きな開口部(窓)の断熱性を高めることで、樹脂又は木製サッシとLow-eガラス(南面は日射取得型、東西北面は日射遮蔽型の仕様)の採用ですと、上で話しましたが、窓から外気はある程度防げても太陽の日射は大きな影響を受けます。

冬と夏とでは太陽の高さ(角度)が違い、建物の南面においてでは、夏は太陽が真上なので日射があたりにくく、冬は太陽の高度が低く南面には大きく日射があたります。

なので、南面は大きな窓にして、ガラスはLow-eの日射取得型にして冬の日射取得を考慮します。
また、強い日差しとなる夏の西日は、夏の暑い家の大きな要因なので、西面の窓は極力小さくすることです。

 ‟夏の日射遮蔽”計画

夏の南面は日射しがあたりにくいとは言いましたが、全くあたらない訳ではなく、夏至から離れてきた8月後半からは太陽高度は低くなっても、暑さは残っていて日射しの入る量は多くなります。

そこで南面の屋根の軒の出、そして1階窓上の庇の設置が、夏の日射遮蔽の大きな役割を持ちます。
それと共に窓に取り付ける日射遮蔽のブラインドなどです。

ブラインドにも室内ブラインドと外付けブラインドがありますが、外付けブラインドの方が日射遮蔽の効果は大となります。

外付けブラインドの方法には、安くて簡単なものでは「よしず」や「スダレ」があり、オーニングやシャッター、雨戸もその一種であります。

大間々の家では「アウターシェード」を採用しようかと考えています。

 

 ‟冬の日射取得”計画

南の窓は大きく取り、Low-eガラスの日射取得型にするといいましたが、冬場の晴天が多い群馬では、大きな南の窓か日射を取得することで、驚くほどの暖房効果が得られます。

冬の日射取得計画をした建物で、晴天の日と陽のあたらない曇りの日では、その温度の差は夕方帰宅して3~5℃にの違いはありますので、暖房費の節約にもなります。

それと共に陽のあたらない窓にはカーテンを閉めて置くことで、熱の出入りを抑え、温かい冬の家となります。

 

大間々の家は左官屋さんによる内部壁の珪藻土仕上げに入っています。

あと数日で完成形となりますので、お引き渡し前のご見学歓迎しています。

 ご見学ご予約の お問合せ お待ちしています。

 


夏も冬も雨の日も快適な私どもの体感ハウスです!

 高性能な断熱気密性能と、無垢の床板と珪藻土の気持ち良さが分かる松島匠建の体感ショーハウスへ、どうぞご来場下さりその気持ち良さと、夏の涼しさ、冬の温かさ、雨の日の爽やかさをご体感して、ストレスフリーを実感して下さい。

家は3回建てないと満足した家が造れないと言いますが、松島匠建は1度目で納得!満足!のお住まいを建てることをお約束いたします!

Posted in 工務店ブログ!ちょっとオシャレで贅沢な木の家づくり

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