こんにちは、松島克幸です。
爽やかな気持ちの良い5月も間もなく終わりが近づき、徐々に湿度が高くなり蒸し暑さを感じるようになってきましたので、梅雨も間近となっていることが窺えます。
最高気温が25℃を越えたら、湿度が高いか低いかによって体感に大きな違いがあり、気温25℃で湿度が85%なら蒸し暑さを感じ不快ですが、気温30℃でも湿度が25%であれば、25℃85%よりも不快感は低いはずです。
下表は気温と湿度によって表す不快指数の表ですが、指数75を超えると半数以上の人が不快に難感じ始め80を超えるとほぼ全員が不快に感じるという「不快指数表」です。
なので天気予報は、最高気温25℃を越えてきた晴れの時は、その最高気温時の湿度もお知らせして欲しいもので、少なくとも湿度が高め低めの目安情報だけでもあれば、カラットか蒸し蒸しかで朝の準備も違ってきます。
人間は暑いと汗をかき、その汗が蒸発するときに熱が奪われる「気化熱」により体温を下げるのですが、湿度が高いと汗が蒸発しないために蒸し暑さを感じる訳です。
来月6月からさらに電気料金が値上がりし光熱費は更に高騰、そして2025年4月から全ての新築住宅・非住宅に省エネ基準適合が義務付けとなる事などから、住まい手も造り手も住宅の高性能指向が進んでいますが、断熱・気密性能を高めると同時に、夏の日射遮蔽と冬の日射取得はとても大切な要素であります。 これはパッシブデザインの基本中の基本とも言え、当ブログでも事あるごとにその重要性をお伝えしています。
これから暑い夏を迎えるにあたり、更には年々夏の暑さが厳しくなっていることから、今回は夏の日射遮蔽について再確認していきます。
雨の日が多く夏が暑い日本では「家の作りやう(よう)は夏をむね(旨)とすべし・・・」かの吉田兼好は徒然草に著していて「家を造るときは、なによりも夏が快適に過ごせることを基準に考えて」との意味合いです。
ゆえに日本の家屋は外壁を雨から凌ぎ、夏の日中の日差しを遮るために軒が深く取られていましたが近年では、西洋デザインの取入れ、外壁や防水の進化、そして屋根面積を狭めてののコストダウンなどから浅い軒の出の造りが増えてきました。
しかし浅い軒の出のデメリットの第一は「防水の不利」です。
軒の出が少ないほど外壁が雨に晒される影響は大きく、外壁のシーリングの耐用年数は10年前後であり、外壁内側に防水紙で2次防水されているとはいえ、防水紙の外側には胴縁の木材があり、その胴縁は釘留めなので、2次防水が完璧ではありません。
そして浅い軒の出のデメリットの第二は「夏の日中の日射の差し込み」です。
夏の日中の太陽の位置は夏至前後ではほぼ真上にあり、南面の軒の出が浅くとも室内に日差しが入らないですが、梅雨が明けての夏本番には太陽高度は傾き始め、浅い軒の出では南面の大きな窓から日中の日差しが入り、室内の温度を上げる大きな要因となります。
熱の出入りが出入りが最も大きな部位は「窓」であり、南面には冬の日射取得のためにも大きな窓を設置しますので、深い軒の出はパッシブデザインの必須項目です。
深い軒の出により南面は夏の日射を遮っても、東西面では朝夕の日差しが傾き外壁にあたり、外壁が熱せられます。
私どもが外壁に採用しているSTOのロータサン塗り壁では、外壁カラーを500色近くのカラーサンプルから選択できますが、「反射率20%以上の色をお選びください」と、薄いカラーを推奨しており、お施主様は反射率40%以上のカラー選択となっています。
濃い色は熱を吸収し易いので、断熱材が薄ければ内部までその熱が及び、また厚くて密度が高い断熱材であればその熱を蓄熱しておき、大きな熱の影響は少なくも蓄熱の影響が長引きますので、外壁の色は薄いほど反射率が高く夏涼しくなります。
↑ 完成した前橋のお住まいも軒の出は深く、外壁カラーは薄く反射率80%です。
前でも話した熱の出入りが最も多きいのは窓であるので、日射が傾く東西面の窓は出来る限り小さく少なした方が良く、特に西の窓には外部でスダレやブラインドの設置、最低でも内部に遮熱のロールスクリーンなどを設置し、東西窓からの日射遮蔽が大切です。
そして窓のガラスは熱の流入を少なくするLow-e複層ガラスにします。 Low-e複層ガラスは、複層ガラスの内側に熱の伝わりを抑えるLow-E膜をコーティングして、 高い断熱性能と日射遮蔽性能を両立し、夏は涼しく冬は暖房熱を外へ逃がさないようにするガラスです。
Low-eガラスには日射遮蔽タイプと日射取得タイプがあり、群馬の平野部においては基本的に南面の窓には日射取得タイプを、南面以外の窓には日射遮蔽タイプを採用します。
またLow-eガラスは内部に金属膜が施されているので、外が明るい日中は光を反射して内部が見えにくくなる目隠し効果があります。
↑ 軒は深く、南の窓は大きく(冬の日射取得)、西の窓は少なく小さく(日射遮蔽)。
最後まで当ブログをお読みになって頂きありがとうございます。
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また、新築工事が多い弊社でありますが、自然素材と省エネのリフォーム、リノベーションも受け賜わっていますので、どうぞご相談下さい。
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快適に過ごせる高性能住宅設備で大切なことは、初期費用、ランニングコスト、設備交換時のアフター費用に付いても、しっかり見極めることが重要となってきます。
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