こんにちは。
無垢の木と塗り壁とパッシブデザインの家づくりを進めている、
群馬県みどり市の松島匠建(株)の代表松島克幸です。
1月下旬と、本来なら最も寒さ厳しい時期ですが、
一頃の寒さに比べ、朝晩日中と冷え込みが緩み始めています。
昨日は東京渋谷の道玄坂にて、パッシブデザイン協議会開催の
「平成25年省エネ基準&認定低炭素住宅の解説2014」
の講習会に参加してきました。
これまで「次世代省エネ基準」と言われてきた省エネ基準は、
平成11年基準であって、3.11後の省エネへの取り組み必要性などから
14年ぶりの法改正となりました。
戦後の日本の住宅は、30年で建て替えられていて、
欧米諸国(80~140年)に比べ、極めて短命な住宅でした。
これは、戦後の高度経済成長の考えから
「早く!安く!簡単に!」と、住宅を長持ちさせる考えが薄れ、
大量生産大量消費時代の落とし子とも言えるでしょう。
先の記事でも書きました「長期優良住宅」も、
「財産価値の高い建物を建て住宅を長持ちさせよう」と
国は大量消費社会からの方向転換の舵取りを進めています。
そして、今回の新(平成25年)省エネ基準ですが、
例えば真冬のこの時期、スイッチ一つで暖房設備が働き、
家が暖かくなり快適な生活ができています。
しかしそれは、電気・石油・ガスなどのエネルギーに大きく依存した
住まいであって、エネルギー供給が当たり前の前提の基での話です。
しかし、建物の省エネ性能が高いパッシブハウス級の家であれば
暖房設備が働かなくとも家の中は暖かのことでしょう。
これまでの日本の建物は省エネ性能を高めることなく、
大きくエネルギー消費に頼ってきた建物であって
それらを深く反省する時がきました。
その、石炭や石油などの化石燃料や原子力燃料を節約する
エネルギー消費の少ない住宅を目指した省エネ基準です。
その基準は、暖冷房・給湯・照明設備の性能と、住宅の外皮性能から
具体的に住宅の「一次エネルギー消費量」を計算して割り出し、
一定に基準以上を必要としているものです。
詳しくはこちら ↓
住宅・建築物の省エネルギー基準(国土交通省住宅局)