105月

旬の食と放射性物質

 4月は「露地しいたけ」そして一週間ほど前から「タケノコ」が旬を迎えています。

旬の筍

ところで、昨年の原発事故から「放射能の影響」が懸念され、この4月から「食品への放射性物質の新たな基準値」が施行されました。
「外部被ばく」に比べ「内部被ばく」のほうが健康へのリスクが高いので、これはこれで歓迎すべき事かと思います。
(穀類、野菜、肉・魚類など主要食品では、1キログラム当たり放射性セシウム500ベクレルの暫定規制値から、100ベクレルの新基準値に下げられた。このほか、摂取量が多く代替品のない飲料水は1キログラム当たり10ベクレル、乳児用食品と牛乳は50ベクレルの新基準値)

この「基準値100ベクレル」という値は、基準値上限の食品を摂取し続けるた場合、年間の被ばく線量が「0.8mSv/年(程度)」だそうです。
(健康に対する放射線のリスクについて、100ミリシーベルト程度を下回る被ばく線量では、影響を見いだすことはできない。これはリスクがないという意味ではなく、喫煙や飲酒、肥満、野菜不足や高塩分の食生活など他のがん要因と放射線によるがんリスクを区別することはできない。逆に言えば、低線量の放射線のリスクは、他のがん要因に比べて大きくはないということ。)

と、上記を踏まえて「旬の食べ物が出回っている今」私の思うことは、
今、旬を迎えている「筍(竹冠に旬でタケノコ)」などにおいて、この辺りでのものは放射線量が基準値以下の「50ベクレル」の数値が出ています。これが基準値以下ではあるのですが、心配して控える人たちがいるようです。
そもそも「旬の新鮮な野菜・山菜・菌茸」は、免疫力を高めてガンの予防に効果が高いといわれています。
基準値上限の食品を1年間摂取し続けたとしても「0.8ミリシーベルト」の被ばく線量であり、50ベクレルの旬のタケノコを食べた被ばく線量は、まったく影響がないといっても過言ではないと思うし、被ばくの影響よりも免疫力を高める影響の方が余ほど上回っていると思うのです。

単に数値だけに振り回されて健康的な食べ物を控え、添加物たっぷりの加工食品などに移行した時には、これまさに「本末転倒」になってしまいます。

Posted in 工務店ブログ!ちょっとオシャレで贅沢な木の家づくり

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