こんにちは。
無垢の木と塗り壁とパッシブデザインの家づくりを進めている、
群馬県みどり市の松島匠建(株)の代表松島克幸です。
室内で人が感じる「体感温度」とは、
「(周りの空気の温度+周囲の壁面の温度)/2」で表せます。
20℃の体感温度を保つため、例えば
断熱性能の低い建物で、周囲の壁面温度が15℃の場合
周りの空気の温度は25℃に設定する必要があります。
このような建物では、部屋の空気を暖めても
暖かい空気は上に上がり、足元は寒く、
「部屋の温度は高いのに、なんとなくぞくぞくする」
という、よくある状況です。
これが断熱性能の高い建物で、周囲の壁面温度が19℃になれば、
周りの空気の温度は21℃の設定となります。
このように、壁面の表面温度と周りの空気の温度が近いほど、
快適に感じるのです。
(床下コンクリート蓄熱暖房の床のガラリと杉無垢の床)
そして、日本の住宅で「床暖房」が快適と言われるのは、
家の断熱性能が低いことからなのです。
但し床暖房の場合、床の温度は30℃以上となり、
その床に寝続けるには問題があり、無垢の床板も
使うことができません。
冬の暖房の快適な形は、
まずは断熱性能を高めること、
そして、設定温度と床温度が同じとなる、
「床下蓄熱暖房」が最適のようです。
ヒートポンプ利用の電気温水式床下コンクリート蓄熱暖房では、
エネルギー消費量も少なく、深夜電力利用によりランニングコストも
少なく行けます。