【東京電力の22日の電力需要はジリジリと増え続け、午後2時台には6147万キロワットと今年最大を記録しました。予想以上の需給ひっ迫を受け、東京電力では17年ぶりに緊急措置に踏み切りました。
「(電力を)かき集めるという言葉通り、他電力にお願いする、あるいは自家発電に運転して頂く」(東京電力 木村 滋 副社長)
柏崎刈羽原発の停止で綱渡りの電力供給が続いている東京電力では、当初、東京の最高気温を35度と想定し、最大電力需要を6100万キロワットと見込んでいました。
しかし、気温が37度まで上昇したため、このままでは需給がひっ迫すると判断。大企業の工場など1200余りの大口契約のうち23の契約に対し、午後1時から5時までの間、電気の使用を制限してもらうよう要請しました。こうした緊急措置は、実に17年ぶりのことです。
さらに、データ改ざんなどで運転を停止していた栃木県の塩原水力発電所も、午後1時から再稼働させました。
この結果、6370万キロワットの電力供給を確保し、停電という最悪の事態は避けることが出来ました。
一方、電力会社を所管する経済産業省は、廊下や正面玄関の電気を消したり、エアコンの設定温度を、21日までの28度から30度に引き上げ、節電への協力を改めて呼びかけましたが、厳しい残暑が続く中、首都圏の電力供給は綱渡りが続きそうです。(22日TBSnewsi) 】
先の新潟中越沖地震で被災した柏崎刈羽原子力発電所ですが、現在7基の原発が停止中であり、運転の再開には長期化、或いは閉炉となる可能性もないとは言えないようです。
今回の地震の揺れは「想定外」という事で、国や東京電力は片付けてしまおうとしていますが、もともと立地調査が建設ありきで進められ、地震の規模と活断層の位置を、原発立地が認められるよう甘く査定した、作為的な面も見逃せないようです。
しかし、この真夏の電力最大消費時期に、頼りの原発が停止の状況にあった東京電力は、停止していた火力発電所を慌てて稼動させ、電力の供給を賄ったわけですが、一部で40℃を超えるほどの猛暑となった時期が、丁度お盆休みであった事は幸いだったのではと思います。
もし、地震直後にこの猛暑に見舞われたとしたら、恐らく電力の供給が賄えない状況となり、パニックに見舞われた事も考えれます。
こんなことを考えると、電力に依存しすぎている私たちの今の生活を、見直すことも必要かと思います。
真夏でもエアコンの要らない我が家ではありますが、こうしてパソコンを操作するにも電気は欠かせないものであり、一日でも電力の供給がストップしたらどうなる事かと、考えてしまいます。
常温超伝導体の開発に期待するのも良いが、地球温暖化なども含めて、人の営みを見つめ直す時期のようです。