146月

ワクワクする仕事!

  寂しくなってきた!

 こんばんは!中澤建設での修業もあと二週間。中澤家での生活もあと少しと考えてしまうと、すごく寂しさを感じてしまっている聖士です。

 仕事に関しては、実家に戻った時、中澤建設で学んだ事がどのくらい実践できるのかというワクワクとヒヤヒヤの両方の感情がありますが、普段の生活に関しては、修行が終わって実家に帰ると中澤家の子供たちと今までのように遊べないのかと考えると寂しさしかありません。

 あと少しの期間ですが、楽しみながら笑顔で終えられるようまだまだ頑張ります。

 

 

 榛名神社見学!

 今週の水曜日は、榛名神社に中澤建設の皆で大人の社会科見学に行ってきました。

 皆さんは群馬県の高崎市にあるこの神社を知っていますか?群馬県に住んでいる方は知っている割合が多いと思いますが、群馬県以外の方はどーなんでしょう?パワースポットとして結構有名で、年間50万人の方が参拝に訪れるらしいので知っている方も多いのかもしれません。

 

 立派な建物で群馬県の観光名所になっているにも関わらず、上毛かるた(群馬県の郷土かるた)には榛名神社の札がないのは少し不思議です。禰宜さんが色々なことを教えてくれたのですが、結構珍しい形態の神社であったりするので、なぜ札にしなかったんだろう?と疑問が浮かんできました。ここが札に入らないほど、群馬には素敵な場所や食べ物、人物がいたということかもしれませんね!

 

 

 榛名神社は今、令和7年12月竣工予定で大規模な工事をしています。令和8年4月に60年に一度のお祭りがあるらしく、それに合わせて耐震改修や改修工事をやっているそうです。社殿は文化財であり、こんな大きな社寺建築の工事をしている最中を見ることができる機会はなかなかないのでとても貴重な体験でした。

 まず最初は、上の写真にある『双龍門』の見学です。これは既に工事が終わっているので全貌が明らかになっています。なので、禰宜さんと現場監督さんがどんな工事をやって、この門がどんなものなのか、ここにある装飾が何なのか、この装飾にはどんな意味があるのかなど細かく説明してくれました。

↑工事概要

 ↑これは「蜃(しん)」というもので口から出しているものは、水を表現しているそうです。「火から守る」ということだと教えていただきました。

 

 この双龍門で僕が気になったのは、屋根のこけら葺きと多くの装飾と目に見えない耐震改修です。

こけら葺きがどういうものなのか知らなかったので「こけら葺きって何ですか?」と質問してみました。こけら葺きとは檜の皮や木の薄い板を重ねて張っていくものなんです。双龍門の屋根は何度も修繕を重ねているらしいので、昔のままの素材ではありません。しかし、一部では昔のものが残っている部分もあり、古いものと新しいものの融合が楽しめます。こけら葺きが何かということは知ることができましたが、どう施工していくのかということまでは見ることができませんでした。ですので、実際の施工風景を見てみたいという新たな目標ができたので、いつかどこかでこの目標を達成したいと思っています。

 装飾は圧巻でした!全て手作業で作っているもので、一つ作るのに長くて5年かかるそうです!こんな繊細なものを作っていた昔の職人さんに対して尊敬以外の言葉が見つかりません。装飾だけで1日見てられそうでした。

 この門は、僕たちが造っている住宅と同じく、地震が来ても倒壊しないように耐震改修を行っていました。いつどこで大きな地震がくるか誰にもわかりません。住宅の耐震改修の目的と、このような文化財などの建物の耐震改修の目的は少し違うかもしれませんが、大きな地震に備えることの大切さはどんなものでも変わりません。そのようなことも改めて学ばせていただきました。

 

 本社、神楽殿の工事中の見学!

 榛名神社の本社と神楽殿は今まさに工事の真っ最中です。屋根の葺き替え工事をやっていたり、塗装の職人さんが何十工程もある中の一つの工程(下塗り)をやっていたり、装飾の直しをやっている職人さんがいたりと、普段では見ることができないものをたくさん見させていただきました。

 建築士試験の勉強をしていると日本建築についての問題が出てきます。試験勉強中は、点を取るために「出雲大社は日本で唯一の大社造でどうやらこうやら」という知識だけを身に着けていました。しかし、このような知識が身に付くと、「出雲大社行って勉強したことを実際に見たい!」と思ったり、「この建物にはどんな組物や装飾があるんだろ?」ということが気になってしまうんです。

 ですので、日本の社寺建築を見に行ったり、昔の街並みが残っている場所に行ってみたりということが多くなりました。そういうことを勉強してから実際に建物を見てみるととても面白いんです。

 

 工事中の本社の見学では、普段では絶対見ることができないレベルで海老虹梁と言われる部材を見ることができたし、三手先という組物を見ることができて、めちゃくちゃテンションが上がりました!

 全てが凄かったです。説明してくださった禰宜さんは建物から苔のこと、生き物のことまで何でも知っていて説明してくださったし、職人さんたちは細かな大変そうな作業を楽しそうにやっていたりと、見ているこっちが凄くワクワクしました。

 工事中で建物全体が膜で覆われているので、観光で来た方の中には「せっかく来たのに見れないんかよ。」と思う方もいると思います。しかし、完成が楽しみでワクワクして待っている方も多くいると思いますし、職人さんもワクワクしながら作業をしている方も多いと思います。

 仕事でも遊びでもワクワクすることってとても大事な感情だと思います。僕もワクワクする仕事をやりたいし、お客さんにも常にワクワクしてもらいたいので、このようになれるよう一生懸命にやっていきたいです!

 

 

ブログを読んでいただきありがとうございます。

松島聖士

中澤建設㈱ ホームページ

Posted in 工務店ブログ!ちょっとオシャレで贅沢な木の家づくり

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