2211月

床下エアコン測定!

  セルロースファイバー!

 こんばんは!最近、朝起きる時毎回二度寝をしてしまい寝坊気味の聖士です。

 家の中が寒くて布団から出られないということはないのですが、二度寝が癖になってしまっています。どこかでこの癖を修正しなければいけませんが、「あと5分だけ!」の意思にどうしても勝てずにいます。おそらく寝る直前までスマホをいじってしまうのが悪いと思うのでそこから直していかなくてはですね!

 

 水曜日には伊勢崎市のPOTOS DESIGN OFFICEの岡地さんが設計をした今施工中の現場を見学させていただきました。1か月前にも一度見学をさせていただいたので今回2回目でした。

 今回の一番の目的は天井のセルロースファイバーの施工の見学です。名前は聞いたことはあるけどどんな材料なのか、どんな施工をするのか、どんな特徴があるのか知らなかったので自分の目で見て確認をしたかったんです。現場にはセルロースファイバーや木質繊維であるシュタイコの施工のプロである島崎さんがいました。

 セルロースファイバーの良い点は調湿性があること。密度を高く施工するので防音性に優れていること。原料は古い新聞紙なので環境に優しい材料であること。ホウ酸を配合しているのでシロアリに食べられる心配がほとんどないこと。施工会社によって施工精度の差が出てしまうことがあるが、信頼できる職人さんに頼めばプロによる精度の高い施工が可能であることなどです。

 実際に施工しているところも見せていただけましたし触ることもできました。岡地さんが使用しているセルロースファイバーの特徴として撥水材のようなものが付いているということで、水の上に置いてみると浮かぶみたいです。じゃあ調湿しないの?というとそういうことではないです。セルロースファイバーの特徴である調湿性能はしっかりありますが、雨漏りなどの時に断熱層に万が一水が入ってきてもその水ははじくので性能が落ちることはないということで、そのような性質を持っていることに驚きました。

 また一つ願いが叶ってとても良かったです。岡地さん、島崎さんありがとうございました!

 

 

 

 実測してみた!

 今週は今までの暖かさ(暑さ?)が何だっかのように寒い日が2日ほどありました。自宅兼事務所兼モデルハウスがある群馬県みどり市大間々町も最高気温が一桁の日がありました。

 僕が今住んでいる自宅兼事務所兼モデルハウスは約8年前に父が建てたもので、高気密高断熱住宅です。ですので外気温が一桁で太陽がほぼ出ていなかった今週の火曜日(11/19)でも、室温は19℃くらいありました。しかし、19℃でも上着を着ないと少し寒く感じます。上着を着れば済む話ではありますが、ずっと気になっていたことがあったので一階に設置してある床下エアコンを動かして実測してみることにしました。

 気になっていたことというのは、

①床下エアコンの弱運転の暖房で、床に空いたガラリからどのくらいの温度の空気が出ているのか?

②暖かい空気がまんべんなく全体に行き届いているのか?

③高気密高断熱住宅はどのくらいの容量のエアコンで足りるのか?

という3点です。

 自宅兼事務所兼モデルハウスの簡単な図面がこちらです。

 ガラリは全部で8カ所あり、床下エアコンは階段室下に設置されています。

 輻射式の冷暖房器具と繋がっている暖房能力が5.3kWのマルチ型ルームエアコンです。19日の17時30分ごろ室内の温度は19℃くらいで、設定温度24℃で運転をしてみました。

 エアコンをつけてから一時間ほど経った18時30分の事務所の温度計がこちらです。室温20.5℃、相対湿度57%。

 

 この時間帯に、以前購入した風速計を使って温湿度を実測してみることにしました。なぜ風速計で測ったかというと温湿度もわかるし、ガラリからどのくらいの速さの風が出てきているか知りたかったからです。ガラリの上にこのように置いて測ってみると僕の予想と全く異なった事実が分かりました。

 

 風速が0.0㎧だったんです。これにはビックリでした。暖かい空気が出てくるんだから少しは数値が出るだろうと思っていました。しかしよく考えてみたら0.0㎧になるのは納得できます。ガラリに手をあててみると暖かい空気は感じますが風っていうほどのものは感じないので、そもそも単位(m/s)が大きい。バカだなと思いましたが風速計をあてなければわからなかったことなので、勉強になって良かったと思ってます(笑)。

 

 一階の各部屋とガラリの上で床下から出てくる空気を測定した結果が下の表です。

 この測定結果から僕が考えたこと・感じたことは、

 南の方に設置してあるガラリからの方が少しだけ暖かい空気が出ているのでエアコンの吹出し口は南に向いているのではないかということ。よって、エアコンからは距離は近いが北側にあるトイレや洗面のガラリからは最大2.5℃の差が出てしまっている。しかし、ガラリから最も暖かい空気が出ている事務所と、最も低い空気が出ているトイレの室温は20℃くらいでほぼ同じです。これはワンルーム的な部屋の構成であるからこうなるのではないかと思います。

 部屋ごとの温度の差が大きいと血管の伸縮によって血圧の大きな変動が起きてヒートショックを起こしやすくなってしまいます(実際には寒い脱衣所と浴室で起きることが多い)が、一階では1℃くらいの差(洗面の温度計は窓のすぐ近くでの測定なので除く)なので、十分快適に過ごせる範囲です。体感的にはほぼ同じですが、熱が逃げやすい窓際は少し寒さを感じます。

 自宅兼事務所兼モデルハウスの暖房機器は、一階は床下エアコン、二階はペレットストーブを利用しています。一階の半分が事務所ですので一階と二階の繋がっているところが階段しかないので床下エアコンだけで二階を暖かくすることは少し難しいんです。暖かい空気は上に行く性質を持っているので床下エアコンは効率的であると思いますが、家全体に行きわたるような空気の流れを設計して、間取りや構成も十分考慮する必要があると感じています。そのための勉強もやっていかなければいけませんね!

 

 床下エアコンとペレットストーブは共にゆっくりじんわりと全体が温かくなっていくので生活していてとても快適です。床下エアコンは足の裏が触れている無垢のヒノキの床板が暖かくなるし、風が直接体に当たることもないので僕の体感としてはストレスなく生活できています。23.5℃、60%くらいが僕にとっての一番快適な環境ですが、この時期は一枚羽織れば20℃、60%でも十分快適範囲です!自分の快適範囲を知ることって結構面白いですし、省エネにも繋がりますよね!

 YouTubeなどを見ると床下エアコンも含め、他の機器、断熱材などなどについてメリットもデメリットもたくさんの情報が流れていますが、それも参考にはしつつ自分の感覚というものを大切にしたいと思います。そして、お客様に実際のデータも含めて快適な暮らしを提案できるようにしていきたいと思います。

 

 今回やってみた実測は本当に簡易的なもので、一回だけの実測データですので僕の考察もまだとても曖昧なんです。今のエアコンで十分なのかそれとも足りていないのか、それとも大きすぎるのかというところまで結果はまだ出せてはいませんが、測ってみたことでわかったこともたくさんあったので、今後も色々なものを実測して自分なりの意見を持ってみようと思います!実測って楽しいですね!

 

ブログを読んでくださりありがとうございます。

松島匠建㈱ 松島聖士

Posted in 工務店ブログ!ちょっとオシャレで贅沢な木の家づくり

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