こんばんは!先日、雪が積もってる中、ノーマルタイヤの2tトラックで500mほど離れた材料置場へ行こうとしてしまい、康之さんに阿呆認定されてしまった聖士です。坂道を下り始めた時に「下りはできるけど登ってこれないな」と早めに気づきはしましたがその時には時遅しです。バックで元の位置まで戻ろうとしましたがタイヤがツルツル滑ってしまい上れないため、少し下の自宅へ置いておきました。
やっちまったと思うと同時に、車通りのある道で動けなくなる前に気がつけてラッキーとも思いました(笑)。しかし、もう少し早めに気がつくべきでしたと反省しております。
今週も先週と同じく、作業場の工事と、新築現場の材料手配と、見積の練習をやっています。
新築現場への材料手配の業務というのは、図面から床板や断熱材などの必要な量を拾って、いくつ発注するべきか計算するということをやっています。
僕は今までこのようなことはやったことがなく、現場に届いたものを大工さんと一緒に施工するだけでした。この面積でどのくらい必要なのかということを考えたことがなかったので、計算をして数量を出してみても「こんなに多いの?」や「これだけで足りるんかな?」と不安になります。
足りなかったら現場の職人さんに迷惑をかけてしまいますし、逆に余り過ぎてしまうと必要のないお金がかかることになり、さらに在庫も無駄に増えるので迷惑をかけてしまいます。ですので現場の工事が終わるまでずっと不安な気持ちが続きます。
康之さんから、工事が終わったら現場に行ってどのくらい材料が余っているか、足りなかったかを確認してごらんと言われています。計算上ではこのくらいの量だけど、職人さんの材料の使い方、施工の仕方で変わってくるからやりながら色々と経験してみることが大切だよということを教わりました。
使う材料がどの現場も同じであれば、もし発注し過ぎてしまっても次の現場で使うことができるので、一定期間倉庫に物が増えてしまいますが無駄なものにはなりません。
しかし現場ごとに違う材料を使っていれば、余ったものはゴミとして廃棄するだけになってしまうし、数量を拾い、発注することも手間がかかってしまいます。『余れば廃棄するだけ』このように考えている工務店さん、住宅メーカーさんがいることも事実のようです。しかし、このような考え方は康之さんは賛成していないし、僕もそのようなことはしたくありません。
新築の場合でも少し改修する場合でも工事中は、なるべく無駄を無くすように心がけていても多くのゴミが出てしまいます。そのような状況にも関わらず、余ったものは全てゴミという考え方にしてしまうともったいないし環境にも良くありません。建築業というものはエネルギーを使う割合が多いというデータを見たことがあります。現段階で多いというのに何も意識せずエネルギーを使い続けていては、大問題になっている地球温暖化が益々進行していくばかりです。
↑現場は違うが同じ材で。いいことが多い。
僕は父から、工事中に出る多くのゴミ問題をどうにかしてくれ!という課題を入社当初から与えられています。捨てるものを減らすということはもちろんのこと、木っ端などのゴミと思われるものをゴミと思わず薪ストーブなどの燃料にして有効活用することで地球に優しい取り組みになります。
先ほども書きましたが、各現場で同じ材料を使うことが、ゴミを減らすことに繋がり、また、職人さんにとって工事がしやすくなり、その工務店が造る家の基本仕様にもなります。
使う材料が同じ工務店さんがいたとしても、使い方や考え方はそれぞれ違うので決して同じ家にはなりません。ブランディングを勉強する前、僕は、新築のたびに毎回同じ材料を使うということは前回造ったあの家と同じでつまらないから、お客様の要望に合わせて材料を決めることが良い家づくりなはずと思ったことがあります。しかし、材料は同じでもお客様が違えば一つとして同じものにはならないと、色々なものを見ていくうちに実感しました。
その家の雰囲気、材料の使い方が好きで家を建てたいとお願いするお客様がいることも事実ですので、家づくりの基本仕様を決めて、使う材料を絞って取り組んでいくということは多くのメリットがあるなと感じました。
最初のうちはどれがいいものかわからないので、色々と手を出したくなってしまうのかもしれませんが、実際に見て、触れて、嗅いで、感じてを繰り返していくことで必ず自分の好きなものに出会えるはずです。誰もが造れるものではなく自分のオリジナリティを見つけたいです。
失敗をして反省をする毎日ですが、これらの経験が後に活きてくると信じて、材料を無駄にせず有効に活用できるように基本仕様を早めに決めることと、自分なりの材料の拾い出しルールを見つけることを今後取り組んでいきたいです。
ブログを読んでいただきありがとうございます。
松島聖士