こんにちは、松島克幸です。 いよいよ梅雨入りの雨期となり、湿気によるカビ対策が気になる時期ですが、この時期の窓開けは外気の湿気を呼び込むので、高気密高断熱お住まいでは窓開けNGの季節です。
大間々町の洗面・浴室リフォームが終わり、続けて笠懸町でキッチンと浴室のリフォームです。下の写真は、キッチンの床下地ですが、白い床下断熱材は50mm厚のEPSボードで、この断熱材は普段は壁の外張り断熱の使用している断熱材です。
前回の屋根付加断熱に付き、今回は弊社基本仕様の壁の外張り断熱について書きます。
↑ 床下地の根太間に断熱材を挟み込む床下断熱!(弊社新築では基礎断熱が標準仕様)
柱、間柱、そして窓の設置が終わると、地震に耐える壁(耐力壁)に耐力面材を張ります。
従来の耐力壁では筋交が主流でありましたが、最近は耐力面材を壁全体に張ることで、地震に対して強くてバランスの良い構造体としています。
↑ 大建工業のダイライト ↓ アイカ工業のモイスTM
面材の上に透湿防水シートであるタイベックの「ドレインラップ」を貼ります。 ドレインラップは一般的な透湿防水シートと違い、縦に方向がシワシワとなっていて、万が一にシートとEPSボードの間に水滴ができても、水滴が滞留しないよう流れる仕組みとなっている、透湿防水シートです。
EPSボードとは「ビーズ法ポリスチレンフォーム」(EPSはExpanded Poly-Styreneこの頭文字をとってEPS)と言い、ドイツ生まれの発泡プラスチック系の断熱材になります。
発泡プラスチック系というと、火災時が心配になりますが、この住宅用断熱材のEPSボードは 自己消火性のものを使用し、EPSだけでは燃え広がることなく、例え燃えてしまった際にも完全燃焼すれば有毒物質が殆どでないので、人体や環境にも優しいものとなります。
またEPSボードの熱伝導率は0.038W/(m・K)と、高性能グラスウール16Kと同等の断熱性能があります。
↑ 外壁一面にEPSボード張り
EPSボードは外張りの断熱材と塗り壁の下地材も兼ねた材料であり、塗り壁の下地材としてはクラックが極めて発生し難い下地構造となっています。
これまで述べてきた外壁の構造は下図のようになります。
蓮の葉効果の外壁仕上げ材 STOロータサンの特徴は → こちら
↑ スタンダードメッシュとベースコートの下塗り。
以上が弊社スタンダードである壁の外張り断熱工法に塗り壁仕上げの仕様ですが、高い断熱性能と高品質な塗り壁仕上げとなる、コスパ最高の外壁仕様です。
最後まで当ブログをお読みになって頂きありがとうございます。
新築工事が多い弊社でありますが、自然素材と省エネのリフォーム、リノベーションも受け賜わっていますので、どうぞご相談下さい。
今や、「夏は涼しく、冬は温かな家づくり」は当たり前な時代となってきましたが、夏の涼しさと冬の暖かさをを確保するために、全館空調などで高い費用を掛け、多くのエネルギーを消費する家は決して省エネ住宅とは言ず、時代遅れです。
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快適に過ごせる高性能住宅設備で大切なことは、初期費用、ランニングコスト、設備交換時のアフター費用に付いても、しっかり見極めることが重要となってきます。
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