102月

断熱気密と自然素材の関係は

高気密高断熱と自然素材の相性は?

高気密高断熱そして自然素材のつくり

断熱気密を高めることは、快適、健康、そして低燃費の住まいに!

松島匠建代表 松島克幸です。

私どもと同じ地域で、私どもに似たような無垢の木を活かした自然素材の家づくりを行っている工務店がありますが、その業者さんは「無垢の家だから断熱と気密はそこそこで良いんだ!」と言っているようです。

もともと無垢の自然素材活用でスタートした私どもも、当初はその業者と同様の考えでいましたが、10年ほど前から「化石エネルギーに依存しない家づくり」を目指し、自立循環型住宅研究会等で具体的な「省エネ×快適となる住まい」を模索し勉強を重ねてきた結果、自然素材に加え断熱気密を始めとするパッシブデザインの家づくりが、今の私どものスタンダードとなりました。

そこで今回は、断熱と気密そして換気の重要性について記してみます。
専門的な言葉はできるだけ使わずに、分かりやすい言葉で話していきたいと思います。


 

 断熱と気密は一体

気密を高めることは息苦しい感じがして「断熱は高くとも気密はそこそこで良い!」と、お考えの方、特に自然志向の方には多いかと思います。

しかしこれは、今この極寒の冬に例えれば、高い断熱性能の住まいで各部屋の窓を開けっ放しで生活しているのと同じで、折角断熱を高めても冷たい空気がどんどん入り込み、無暖房の部屋は冬の寒さで、暖房部屋は暖房ガンガン稼働しなければ、暖が取れない状態です。

だから断熱を高めたら気密も同時に高めなければならないのですが、ここで疑問となるのが気密を高めると空気が悪くなるのでは、という問題です。

それはその通りで、昔の家は隙間風ビュービューで換気など考えずに済みましたが、高気密の住まいでは換気が必要となりますが、その前に使用する暖房器具は室内で燃焼するタイプの器具(FF方式ではないファンヒーターや、石油ストーブ、ガスストーブなど)の使用は避けた方が良いです。

その上で、換気を取らなければなりませんが、暖房時や冷房時、或いは多湿の時期には必要最低限の換気を取ることであり、過換気にも注意が必要です。

 夏を涼しく過ごすための断熱の肝は屋根の断熱

また、高気密高断熱の家は、夏のオーバーヒートがあるのでは、という問題ですが、確かに一度暖まると冷め難いという魔法瓶のような効果はありますが、それが著しい家は高気密高断熱のつくりに問題があります。

夏の断熱の決め手は「屋根の断熱」にあり、私どもでは屋根で外断熱し同時にしっかりと屋根の通気層を確保、加えて屋根内側で充填断熱を施してありますので、真夏の日中の小屋裏は全く熱せられてなく、少しの冷房でも効きが良いのです。 

断熱性能が低い家の特徴は、天井・壁・床が外の寒さ暑さに反応し、いくら冷暖房しても快適に感じないのです。これについては、過去のブログ記事「室温と体感温度が違うのは?」をご覧ください。 

   遮熱付きのアキレスキューワンボードを使った屋根の外断熱。

 高気密高断熱でヒートショックのない暮らし

断熱気密性が高い家は、冷暖房をガンガン稼働の必要はありませんし、部屋間の温度差も小さいのが特徴です。

部屋の温度差によってのヒートショックで、年間17,000人もの人たちが命を落としていると言う事で、断熱性の低い家は不快であり高光熱費であり、しかも死亡リスクも極めて高いということです。

高気密高断熱により、多少の初期費用(イニシャルコスト)は上がりますが、年間光熱費10万円安くなれば約10年で元が取れることとなり、しかも快適で健康で暮らせる先行投資であります。

 ↑ 1台の冷暖房設備で快適に暮らせる、高気密高断熱に加えての吹き抜けや部屋間ガラリ構造。

 高気密高断熱だけでは片手落ち!

呼吸する無垢の床板と珪藻土の塗り壁で、空気がきれいで気持ち良く、ごろ寝や素足での気持ちの良い生活があります。

合板フローリングとビニールクロスの壁・天井は調湿できませんし、静電気や結露、そしてカビの発生も心配です。 

高性能な断熱気密と無垢の床板と珪藻土の気持ち良さが分かる松島匠建の体感ショーハウスへ、どうぞご来場下さりその気持ち良さと、夏の涼しさ、冬の温かさ、雨の日の爽やかさをご体感して、ストレスフリーを実感して下さい。

家は3回建てないと満足した家が造れないと言いますが、松島匠建は1度目で納得!満足!のお住まいを建てることをお約束いたします!

Posted in 工務店ブログ!ちょっとオシャレで贅沢な木の家づくり

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