こんばんは。山の鮮やかで明るい新緑に、脳が日々癒されている聖士です。
咲いてからあっという間に散ってしまう桜の時期も僕が住んでいる大間々ではほぼ終わり、夏の香りをじわじわと感じていますが、本格的な夏を迎える前の今の時期はとても過ごしやすくてすごく気持ちがいいです。春の暖かさを待ちわびたたくさんの草木、そしてお花たちはあっという間に成長して色鮮やかです。
この時期の山を遠くから見ると深い緑ではなく目に優しい彩度が高めの緑ですので、そのきれいな様子を見るのが楽しくなってきます。1週間ほど前までは、その中に咲くピンク色の桜の花がちらほらとアクセントになっていて、その様子も僕は好きなんです。四季によって違う姿を見せてくれる日本の山って本当に素敵です!
僕の地元のみどり市東町では梅と桃の植木がたくさん植えられており、今の季節はとてもきれいでたくさんの観光客の方たちが訪れます。3週間ほど『はなももまつり』が開催されており、その中の先週の日曜日の4/13(日)に初開催の『はなわ・はなもも花火大会』がありました。地元の会社の社長さんが『子供たちの思い出に残るように花輪で花火を上げたい!』という想いを持ち、何カ月も前から準備を進めていました。
花火大会を開催するにあたって宣伝をしたり、安全に花火を打ち上げるために色々な準備があったりと、費用も協力してくれる方たちもたくさん必要だったと思います。何カ月にもわたって準備を進めていたと思われる今回の花火大会当日は、生憎の雨でしたが、少子高齢化が進んでいて普段物静かな東町にたくさんの人が集まっているいつもとは違う東町で、その雰囲気に感動しました。
大規模な花火大会の打上花火は打ち上げ場所を見ることはほとんどないと思います。しかしこの花火大会では観覧席の目の前に打ち上げ場所があり迫力満点でした。雨だったのが唯一の残念な点でしたが、それ以外はめちゃくちゃ良くて、花火もきれいすぎて30分間感動しっぱなしでしたし、色々なところから「すごい良かったね!」という話し声も聞こえてきたので、皆さん同じように思っていたのだと思います。
やりたいと思ったら即実行に移して、周りを動かして、多くの人の心も動かしてしまった花火大会を主催した社長さん、凄すぎます。僕も地域を盛り上げたり子供たちに一生の思い出をという想いを持った社長さんを見習って、考えるだけでなく行動に移していけるようにしたいと思いました。
それにしても花火は凄かったです。写真や動画で今も見返してしまいますし、来年もあることを期待しています。皆さん是非東町に足をお運びくださいね!はなももまつりは今週末までやっているみたいですよ。ライトアップもされているみたいなので、それもとても美しいと思います!
館林市の新築現場では、大工さんが1階のLDKの床板を張り終え、階段の製作へと移っています。
LDKはお施主さんのご要望でナラの無垢板のヘリンボーン張りとなっています。
大工さんも初挑戦のヘリンボーンということで、YouTubeで勉強したり張ったことがあるという他の大工さんに聞いたりしながら1枚1枚丁寧に張り進めていただきました。一般的な床板張りの施工とは異なり、最初の墨出しがとても重要になってくるそうです。剛床部分は魔法がかけられるような呪文の絵のように縦横斜めに墨が引いてあり、異世界へと飛ばされそうでした。
「レーザーで垂直を出してこっちとあっちで合わせて、それで縦を出して角を合わせていかないとどんどんずれていっちゃうんだって」
と、なぜこの墨を出しているかなど全部を丁寧に教えてくださいました。柱が絡んだり壁際だったりと手間がかかるところの施工も段ボールの切れ端などを使いながら効率よく作業している姿がかっこよかったし、めちゃくちゃ勉強にもなりました。「いや~、細かくって全然進まないよ。大変だね(笑)。」と言いながら、ニコニコ楽しそうに作業していたんです。
僕は大変な作業でうまくいかないことが多いとイライラしてきてしまうタイプでどんどん無口になってしまうのですが、大工さんはそうではなくてどこか楽しそうでした。こんな素敵な大工さんと一緒に仕事ができていることが幸せですし、誇りを持ってこれからもT様ご家族の皆さんと暮らしづくりを進めていこうと思います。
ヘリンボーン張りでかなりの神経を使い頭も体も疲れがたまっていると思いますが、今は桧で階段の製作に取り掛かってくださっております。
父と大工さんで納まりや寸法を相談しながら製作中です。段板や側板は桧ですので、加工中は現場内で桧の良い香りが漂い心が癒されます。
大工さんに設計のコツや職人からしたらこうしてもらえるとありがたいということなどを教わったので、皆さんの意見を聞きながらそれらを今後の設計に活かしていけるといいなと感じています。意見を聞いてそれを参考にすることも大切にしたいですが、自分が良いなと思ったことをやりながら見つけてそれを形にしていくことも大切だと思います。今は自分の感覚に自信がないので、まだまだ経験豊富な方たちに聞いてばかりですが、色々な現場を見てそれらを参考にしながら自分だけの感覚を見つけていこうと思います。
数か月後には新しいことにも挑戦するので、それに関する打ち合わせも始まりました。「まだできないと思うのでやりません」ではずっと成長のないままの自分ですので、花火大会を開催した社長さんを見習って思い切ってとりあえず行動です。不安だけど楽しみ~!とことん学んで自分の感覚を探していきます。
ブログを読んでくださりありがとうございます。
松島匠建㈱ 松島聖士