森林管理に欠かせない「間伐作業」ですが、「間伐材」というと細めの木材のように思われがちですが、50年・60年の山でも間伐は行われ、立派な太い丸太も出てきます。
そんな「間伐材」は十分に建築材として使うことができるのです。
森林には人工林と自然林があります。また人工林の木材は主に杉や桧であり、用材として使うことを目的として植林されています。
そして、人の手によって植えられた森林(人工林)は、人の手によって下刈り、枝打ち、除間伐などの手入れ(管理)がされて、森林としての機能も保たれるのです。
特に間伐(間引き)はとても大切な森林管理の作業であり、5年に1度の割合で施されていれば最適です。
間伐がされていない森林は、森林内がとっても暗くなり、下草も生えない状態であって、表土の流失や保水力の低下となります。
杉林と桧林を比べると、桧の林の方が下草が生えにくいので、桧の林は特に適切な間伐が必要となるのです。
下の写真を見て下さい。
写真の下側は65年ほどの杉林ですが、下草が繁っています。そして杉林の奥(上方)は40年ほどの桧林であり、下草もなくうす暗い林となっています。
桧の林に近づいてみます。
間伐前の桧林ですが、これでも5年前に間伐をした林です。これからこの林は間伐をして、光が差し込み下草が生えるようにします。