1810月

無垢の木だから(階段側板NG)

 現在進行中の、階段の刻み。

桧の無垢にて大工さんが、現場で側板(ささら板)段板を刻んでいます。

さて、側板の刻みがほぼ終了し確認したところ、刻み寸法は問題ないのですが、
板の元末が逆さで、末(木の上の部分)が下、元(木の下の部分)が上と、
逆さ木となってしまっています。

どうやら大工さんが隅付けする途中で、元末逆に取り違えてしまってようです。

階段ささら板

一般のお家の階段で使っている「集成材」だったら元末がないので、
このような間違いはなかったのですが、無垢の木では「NG」です。

木の使い方は柱でもタル木でも、
立っている木と同じように「元は下、末は上」に使うのが常識なのです。

大工さん!折角ですが刻み直しですね。


余談になりますが
日光東照宮の陽明門は「逆柱(さかさばしら)」があることで知られています。

しかしこれは誤って逆向きにしたわけではなく、
「建物は完成と同時に崩壊が始まる」という伝承を逆手にとり、
わざと柱を未完成の状態にすることで災いをさけるという、
言わば魔除けのために逆柱にしたとされています。

Posted in 工務店ブログ!ちょっとオシャレで贅沢な木の家づくり

Breadcrumbs