1910月

夏型結露

 こんにちは、松島克幸です。 

 真夏の暑さもやっと納まり、過ごしやすい秋の季節とってきましたが、約一ケ月ぶりのブログ投稿になります。

先月9月の後半は夏の疲れが一気に腰にきて、10日間ほど前屈ができない直立不動の生活となり、1ケ月の筋トレ自粛で身体が訛りつつあるこの頃です!

そんな中でも伊勢崎のお住まいは、大工さん始め協力業者皆さんの協力により内外工事は順調に進んでいます。


 

 半年前にも書きました「夏型結露」記事ですが、簡潔に分かり易く解説します。

  冷房で起こる夏型結露!

  • 結露は温度差と湿った空気によって起こる!
  • 夏型結露は冷房で冷やされた室内と、暑い外気の温度差によって起こる!
  • 夏型結露が発生し易い所は、内壁ボードの気密シートの外壁側に!

冬は室内の湿気が外壁側に移りますが、夏は外気の湿気が室内側に移り、湿気の方向が逆転することから夏型結露を逆転結露とも言います。

 夏型結露は何故怖いのか?!

上図のように夏型結露は壁の内側に発生し、目に見えないところで断熱材や木材が腐ってしまうため「夏型結露(壁体内結露)は怖い!怖い!」と言われています。

 

 夏型結露の防止策は?!

  • 一番簡単なことは温度差を無くすために冷房しない事!ですが現実無理ですね。
  • エアコンで室内を冷やし過ぎない!
  • 室内の湿度を低くする!エアコンでの除湿。
  • 断熱層を厚くする事で、内壁気密シート部の温度差を小さくする!
  • 断熱欠損部位を少なくする!
  • 壁体内の湿気を逃がすための透湿抵抗素材利用(可変調湿気密シートなど)

夏場の高温多湿化が進むと共に長引く夏の高温と、エアコンの普及により夏型結露が問題視されている昨今ですが、夏型結露の防止対策には住まい方の工夫と、造り手の素材選び(仕様)+施工能力が求められます。

 

  結露計算!

断熱材や石膏ボード、面材などのそれぞれの素材には湿気を透し易いか否かを判断する、透湿抵抗値、透湿係数があり、プラスその部材の熱伝導率と厚さを加味しての「結露計算」があって、それぞれの仕様により結露が発生する可能性のある湿度・内外温度差の関係が判断できます。

 

 内部の湿気を逃がす事も重要!

断熱層を厚くして内部結露が発生し難くすることは大切ですが、結露などによる内部の水蒸気が発生した場合に、その水蒸気を外に逃がすことが必要として設けられたのが「外壁通気層」であって、壁体内の湿気を外に逃がす仕様も大切です。

EPSボード仕様のSTOの塗り壁は通気層を持ちませんが、上表のような透湿係数値があり、水は透さず内壁の湿気はある程度透して外に逃がす仕組みとなっています。

また夏型結露では、可変調湿気密シートが湿気を外(室内)に逃がす働きをしてくれます。

 

 

外張り+充填の附加断熱に可変調湿気密シート貼りは最上級の仕様です。 ともあれ、それ以外のどんなお住まいでも、有るか無いか分からない夏型結露の発生を心配して暮らすのは不幸な事! 安心は幸せな暮らし方の第一歩です!

 

 伊勢崎のお住まい、内部では桧の無垢床板張り、外部ではSTOのロータサン塗り壁仕上げまで進行しています。

 

 最後まで当ブログをお読みになって頂きありがとうございます。

温熱にも特化した弊社の住まいは真夏でも1台のエアコン弱運転で家中が快適でいられ、光熱費の掛からない生活に変わります。

また、新築工事が多い弊社でありますが、自然素材と省エネのリフォーム、リノベーションも受け賜わっていますので、どうぞご相談下さい。


今や、「夏は涼しく、冬は温かな家づくり」は当たり前な時代となってきましたが、夏の涼しさと冬の暖かさをを確保するために、全館空調などで高い費用を掛け、多くのエネルギーを消費する家は決して省エネ住宅とは言ず、時代遅れです。

私ども松島匠建では、10畳用(2.8kw)のエアコン1台の稼働で、猛暑日でも家中涼しく、真冬でも家中暖か、そして少ないエネルギー(電気代)で年間快適に過ごせるお住まいです。

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Posted in 工務店ブログ!ちょっとオシャレで贅沢な木の家づくり

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