こんにちは松島克幸です。
10日前まで真夏が続いていた陽気も、この1週間で一気に夏が終わり、冬の気配まで感じるほどの季節が加速しました。
家づくりの方では地鎮祭が終わり、今週から基礎工事が着工となります。
そして、今週末の14日には伐採見学のイベントがありますが、まだ参加に余裕がありますので、ご希望の方は私どもに直接 こちらの問い合わせフォーム からお申し込みください。
また、今回のイベントで知って頂きたいことの一つを以下に記します。
林業は「親が植えた木を、子が手入れをして、孫が伐る」という、なが~い生産活動です。
【林業と時代背景】
1. 戦前 江戸・明治・大正・昭和初期
この時代の住宅は国産材で造るのが当たり前であって、骨太の材料で百年以上の長持ちする建物を建てており、国産の木材は貴重な資源として取り扱われていた。
2. 親世代 1950~1990年
戦後の復興に邁進し、核家族化の進行と共に住宅需要が増大し、木材の供給が追い付かず、日本の山では政府の政策にて拡大造林が行われ、杉や桧の植林が増大した。 同時に工業化を進めた日本は、海外への工業製品の輸出が増大し、資源や食糧そして木材の大量輸入国となった。
植林= 1年目。苗木を一本一本山に植える作業で、戦後の木材が不足した昭和30年~40年を中心に、杉や桧の植林が大量に行われた。
下草刈り= 杉6~7年、桧10年前後。植栽した苗木はそのまま放っておくと、他の雑草に負けて成長を妨げてしまうため「下草刈り」、30年前までは両手鎌にて作業。
つる切り・除伐= 10年目~30年目。下草刈りの必要がなくなった後には、幹に巻き付いた「つる切り」や雑木の「除伐」、また、成長して混み合ってきた木の間引きの「除伐(切り捨て間伐)」の作業がある。切り捨て間伐は、成長遅れ木、曲がり木や雪折れ木などから行う。
枝打ち= 10年目~30年目。成長して木が混み合ってくると林の中が暗くなり、下草が生えずに表土の流失にもつながるため、枝を付け根から伐る「枝打ち」を行う。枝の張りが強く、枝が枯れても落ちにくい桧においては特にその必要がある。
親世代では、植林や下草刈りなどの手入れ作業は自らの収入とならない事は承知の上で、この植えた木が孫子の世代で役に立つことを願い、植林活動を行っていた。
3. 子世代 1990~2010年
住宅木材は外国産木材が当たり前の時代となり、多量生産多量消費のスクラップ&ビルドの住宅は25年の消費材となり、国産木材の自給率は20%前半を推移し、国産木材は消費者から山林所有者までにも見捨てられた国産材暗黒時代。
間伐= 30年目~。樹木の生長と共に林の中は混み合ってくるので、樹木が健康に育ち森林の持つ機能を発揮させるために「間伐」という間引き作業をする。伐った木は間伐材として利用し、残された木は健全な成長を促す。5年毎に繰り返すのが理想。
子世代ではこの間伐作業が主な山の手入れとなり、間伐による木材丸太販売しての収入にもなるが、原木丸太価格の低迷により、放置され手入れのされない森林も少なくない状況であった。
4. 孫世代 2010~今
国産木材が徐々に見直される時代となり、国産材自給率も40%前後まで回復するも、原木丸太の価格の低迷は続く。住宅の長寿命化と省エネルギー住宅化の新たな住宅供給の時代となる。50~60年で主伐となっていた杉人工林は、再造林の費用負担の重荷と、再植林が鹿などの食害被害により育たぬことから、60年過ぎても間伐となっている。
間伐= 30年目~。樹木の生長と共に林の中は混み合ってくるので、樹木が健康に育ち森林の持つ機能を発揮させるために「間伐」という間引き作業をする。伐った木は間伐材として利用し、残された木は健全な成長を促す。5年毎に繰り返すのが理想。
主伐= 60年目~100年目。杉と桧では成長量が異なり、桧は杉の約1.5倍の年月がかかります。例えば杉で50年以上になると、立木を全部伐採する「主伐」が行われ、伐採後には次の植栽「再造林」が行われる。
我が家の山が何処にどれ程あるかも分からぬ孫世代であるが、孫子のためにと先人の想いを受け留め、川下に国産材に良さを広めていく。
私たちの先人が今のように車や重機もなく、山に行く道も整っていない60年前に「孫子の代のために!」と苦労して植えて手入れしてきた杉や桧の木材が今、立派に成長し活用される時を待っています。 私たちの近くにこうした木があることを知り、地域の気候風土と共に育ち、日本の家として本来使われるべき国産木材の山での姿を見て、木や自然が更に好きになって頂きたい。
最後まで当ブログをお読みになって頂きありがとうございます。
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