こんばんは。早起きをすると、きれいな朝日を見ることができて朝からおめめがパッチリになる聖士です。
今週は館林市の新築、T様邸の建て方がありました。月曜日は祝日なのに材木の運搬屋さんが材料を現場まで運んでくださったり、足場屋さんが火曜日の朝から外部の仮設足場を組んでくださったり、水曜日の建て方に向けて色々な方が協力してくださいました。
水曜日の建て方の日は、朝早く起きて一番に現場へ行こうと思っておりましたが、現場に着くと既にレッカー屋さんが準備を完了しており、手伝いに来てくださった大工さん方も時間に余裕を持って準備をしており、皆さんの準備の周到さには毎回驚かされます。
材木屋さん、レッカー屋さんを含めた計11人での建て方、怪我もなく一層目の野地板まで施工ができたし、天気も良かったので全てがT様ご家族の幸せな暮らしを応援してくれているのだなと感じました!
建て方の際は、毎回お手伝いに来てくださる大工さんや屋根屋さん、材木屋さんがいますが、今回は棟梁を務めてくださる大工さんのお仲間の二人とレッカー屋さん二人、僕がいつもお世話になっている工務店の方の計5人が初の松島匠建の建て方に参加をしてくださいました。
初めてのチームでしたのでどんな風になるのか予想は付かなかったですが、いつも来てくださる大工さんたちの段取りによって瞬く間にワンチームとなり作業が進みました。
今回お願いしたレッカー屋さんは先ほども書いた通り初めてです。初めてですが関わりはあります。今回来てくださった運転手さんの親父さんとは数年前まで一緒にやっていたんです。しかし、その方は年齢などの理由で辞めてしまったので、それっきり離れてしまいました。僕が仕事を始めておそらく最初の二回くらいの建て方はその方でした。
玉掛けのやり方を1から教えてくれたり吊っていく材料の手配、手が空いた時の周りの整理整頓など何も知らなかった僕に丁寧にたくさんのことを教えてくださいました。
「玉掛けって感覚が大切なんだよ。吊るロープがクルクルならないように巻くんだよ。ほら、こうなっちゃダメ。センスねーなぁ(笑)。」
と楽しく教えてもらったことは数年経った今でも覚えています。1.2回しか一緒にできませんでしたが、会ってお話をして色々と教えてもらえることをとても楽しみにしていたので、辞めるということを父から聞いたときは寂しい気持ちになりました。
それからは建て方の際は違うレッカー会社にお願いしていましたが、今回は数年前までお世話になっていたレッカー屋さんの親父さんの息子さん、そしてその息子さんが来てくださったんです。これは今回の現場の棟梁である大工さんのおかげで素敵なご縁が結ばれた気持ちです。息子さんは今21歳で今まで工場に勤めていたらしいのですが、1か月前に急に「俺もやるよ」と言って親子で新たなスタートをきったというお話を聞きました。
親と同じ仕事をする姿が僕と重なりなんだか嬉しい気持ちになりました。
「お前のじいちゃんすごかったんだぞ。家では優しくて怒ったりしないけど、仕事になると厳しかったよ(笑)」
「そーなんだ。家でのじいちゃんの様子からだと厳しいじいちゃんが全く想像できない。」
という微笑ましい会話を休憩中に皆の前で話していて仲の良い家族なんだなという感じが伝わってきました。親父さんの意思を受け継いでいることもあり、レッカーの運転の腕前は本当に素晴らしいものでした。それ以上に感動したのは手が空いたときです。
多くのレッカー屋さんは地上で吊る材料の準備はしてくれています。今回のレッカー屋さんはそれも当たり前にやりながらインパクトドライバーを片手に持ち足場の上に登りボルト締めを一緒にやってくれたり、墨壺を持って野地板の釘を留めるところの墨を打ったりしていたんです。大工さんたちが
「レッカー屋さん、あれ揚げて!」と言うと、上にいるのに
「りょーかい!」と素早く降りて、素早く荷を運んでくれていました。
極めつけはレッカーの仕事が一通り終わった時です。入りたてで研修中の息子さんに向かって
「はい、このガラ袋持って一周。」
と一緒に現場の掃除を行っていました。この行動にはとても驚いてしまってこんなことを質問してしまいました。
「いつもこうやっているんですか?」
「今日は研修で息子も来てるからね!こういう事もやるんだよってことを教えることも兼ねてやってみたんだよ!」
僕はまだ多くの現場を経験していないので知らないだけかもしれませんが、ここまで全体の状況を見て積極的に動いてくれたり大工さんのお手伝いをする方は初めてだったのでとても感動しました。自分ができないことはプロである職人さんたちに任せちゃうという考えが僕の中にありました。下手に手を出すのは職人さんの作業の妨げになってしまうかもと思っていたからです。
しかし今回、その仕事内容に関してのプロではないにしろ、少しでもできることを一緒にやってくれることってとても助かるんだなということを身をもって感じたんです。「息子が見てるから恥ずかしくないように今回はやってる」と言っておりましたが普段からやっていないと今回のような行動はできないと思います。これらをいつも当たり前にやっていると思うとめちゃくちゃ凄いことだなと思ったので、僕もレッカー屋さんを見習って、自分のことだけに精一杯にならず、周りを見て、全体を見て、困っていそうなところに手を貸し、現場の整理整頓も忘れないようにこれからやっていきたいと思います。
素敵な出会いをくれた大工さんたちに感謝です!
そして、T様のご家族の皆様上棟おめでとうございます!最高の暮らしをこれからも共に一生懸命作っていければと思います!
ブログを読んでくださりありがとうございます。
松島匠建㈱ 松島聖士