こんばんは。 少しのどに違和感がありますが、気合でなんとか治そうと頑張っている聖士です。
母も父も風邪をひき、一人暮らしをしている妹はコロナになったりと松島家では体調不良者が続出していますし、周りでも体調不良だという話もちょくちょく聞きます。週ごと、また1日の中での寒暖差が大きいこの時期は人間の体にはきついのかもしれません。そして、暖かくなってきた今の時期はスギ花粉が飛び始める頃でもありますので、花粉症の方にとってはダブルパンチで襲ってきます。幸い、僕はアレルギーが0なので、スギ花粉が飛んでいても今の所なんてことはないです。
群馬県はからっ風という乾いた強風が有名な地域で、今新築を建築中の館林市も風がよく吹きます。そんな中屋根屋さんは安全に気を付けながらガルバリウム鋼板の屋根材を葺き始めたり、内部では天井の断熱気密施工、天井の杉の赤身の羽目板張りを大工さんが進めてくれています。
今回の現場も大工さんが間柱や天井下地をやっている間に、僕が高性能グラスウール(断熱材)を垂木間に充填をしてその後に気密シートを張っていっています。野地板の上部にもキューワンボード(断熱材)を敷いていますので屋根はダブル断熱仕様です。
天井のグラスウールと気密シートの施工は頭の上での作業ですので首と肩が疲れて結構大変な作業です。天井を張ってしまえば見えなくなる部分ですので、手を抜いて適当にやっても天井を剥がさない限りどんな状態になっているかはわかりません。
しかし、この作業がいかに大事であるかを何度も実感しているので手を抜くことなんて考えられないんです。隙間なく断熱材を敷き詰め、シートをピンと張り、隙間が出来ないように気密テープでジョイント部分などを閉じます。これらの作業は時間がかかってしまうので大工さんに迷惑をかけてしまうこともあるのですが、大工さんも大事な作業だということを分かってくれているので「丁寧にしっかりやっていいよ!」と言ってくれるんです。
自分のやるべきことを進めながら、真似できるところを真似してみようと大工さんの作業を横目で見ています。とても効率がいいし、とても仕上がりがきれいなんです。作業している周りはきれいだし道具も常に整理整頓されており、自作の道具掛けも使って作業をしているんです。
僕も整理整頓ときれいな作業スペースを造りたいのですが、他の職人さんのために早く終わらせたいと思うと掃除などは後回しにしてしまい道具が散らかってしまいます。これは意識次第でどうにでもなることではあると思いますが、大工さんのような感じでできるまではまだまだ時間がかかりそうです。
今は、自分ができることは大工さんに全てを任せずに大工さんと協力をして作業をやっている状態です。本来であれば下手に手を出さずプロに任せればいいとは思うのですが、自分でやってみないことには覚えることも指示をすることもできないのではと思ってしまうんです。ですので、なぜ僕は今これをやっているのかしっかり自分の中での目的意識を持って一つ一つの作業を行っていきたいです。
東日本大震災が起きた2011年3月11日から14年経った2025年の3月11日は、栃木県小山市へ行って結めぐる株式会社の篠崎さんが主催で、講師に(有)オストコーポレーション北関東の吉田さんを迎えたセミナーを受講してきました。
自社が造る家の基本仕様を決めて、自分のしっかりとした信念を持ち家づくりに取り組んでいくことの大切さというものを何度も教えていただいています。今回はそれも大切にしながらその先についてもしっかり考え、そして自分とは果たして何者であるのか?ということについて深く考えさせられる内容でした。
14年前の大きな出来事である東日本大震災の影響で原子力発電所が水素爆発を起こし稼働を停止したことで、原子力発電に多くの電力供給を頼っていた日本に多くの問題をもたらしたんです。原発が動いていた時と同じく何も考えずに電気を使用していると供給量が足りなくなってしまうということなどから、各地で計画停電などというものが起こったりして、そうなると何をやるにも不便だなという経験をしました。
これらを経験した家づくりに携わる方々は、東日本大震災をきっかけにエネルギーに頼らなくても快適に暮らせる家づくりへとシフトしていったのだと思います。そんな中、松島匠建の代表である父は、東日本大震災が起きる前からエネルギーに頼らず暮らしていける家づくりに取り組んできました。そのような父の考え方は今でも変わっておらず、省エネルギー、断熱、気密、耐震、健康にこだわり、家づくりを進めているところです。僕も父の考え方は凄いと思っているので同じような考えで取り組んでいます。
今ではそのような家づくりが大手のハウスメーカーでも当たり前になっているところはあります。それらの会社とは異なり、松島匠建は地元に根差した小さな会社です。ですが、「是非松島匠建にお願いしたい」と言って家づくりを一緒に進めてくれるお施主様がたくさんいるんです。僕たちのことを好きでいてくれる大好きなお施主様たちのためにも一つ一つのモノ・考え・言葉に意味を持って、もっともっと真剣に取り組んでいきたいと思える内容でした。
『我々は何者で、何のために存在しているか』
最近色々な方から聞かれることがあるので、現場への道中やお風呂に入っているときなど考えることがあるのですがまだよくわかりません。
家づくりをやっている時も、ボランティア活動、地域貢献、社会貢献をやっている時もただやりこなすだけではなく目的や信念を持って取り組むことが必要であると感じました。からっ風によって簡単に流されずそこに堂々と立ち続けられるように、自分が発する言葉や行動に自信を持って自分だけの存在意義を見つけることができるように一生懸命に何事にも取り組んでいきたいと思います。
ブログを読んでくださりありがとうございます。
松島匠建㈱ 松島聖士