人と人とを結ぶ「おむすび堂」
ウッドショックで国産材の原木価格も上昇してはいますが・・・。
松島匠建代表 松島克幸です。
すっかり春の陽気となってきた4月の今日この頃です。
ウッドショックで国産木材の価格は50%以上の値上がりとなり、原木丸太の価格においては30%程度の上昇となっています。
元々林業上がりである私から見れば、これまでが安すぎた原木丸太価格であったので、まだまだ国内の林業が採算のとれる価格ではありません。
林野庁Webサイト「木材価格の動向」
木材は植林して50年以上経過しないと収入とならない、そんな長い周期の収穫物なので、今伐っている木は、父や祖父の代に植林したものなのです。
そんな時代を生きてきた父に私は、小さい頃から我が家の山に連れられ、先人が孫子のために苦労して植林し手入れをした来た話を聞かされてきました。
それが、自分の代になったら外国産木材が主流となり、日本の木材が見放され伐っても採算の合わない値段となってしまったので、先人が苦労して育ててきた木を活かした家づくりこそ自分の目指すべき道と思い、今に至っています。
さて、先月完成しました子ども第3の居場所「おむすび堂」ですが、開所式の日を迎えました。
このような子供たちの新しい形のコミュニティ施設の開設を目指す取り組みの主体となっているのは「日本財団」でありますが、これまで全国で100ヶ所余りの開設があり、最終的には500ヶ所ほどの開設を目指すらしいです。
また、これまで100ヶ所近くの施設の取り組みを進めてきた日本財団の方は、地域木材をふんだんに取り入れると共に、ウッドボイラーや足湯の取入れなどのこの施設の出来栄えに、これまでで最高の施設であり、今後のお手本にさせて貰いたいとの感想を申していたそうです。
豊富な森林資源を抱えているみどり市では、地元産木材の振興にも力を入れ、この施設にもみどり市産木材をふんだんに取り入れるようなご要望でした。