269月

断熱と蓄熱!

  お彼岸!いつもありがとうございます!

 こんばんは。ここ1.2週間でラーメンを食べ過ぎて塩分過多になっているのと、歯科矯正のワイヤーを外した後に装着するリテーナーと呼ばれる装置のせいで舌の位置が決まらず、ほっぺたと顎の肉がぷにぷにしてきている聖士です。

 週3回以上は筋トレ・ゴルフ・野球・自然遊びで体を動かすようにはしていますが、動く以上に食べてしまうと体が重くなるのを感じます。今年は残暑が長引くらしいですが、すぐに冬になってしまいますね。冬は生き物の本能として脂肪を蓄えがちなので、家に引きこもらずしっかり運動をしようと思います(笑)。

 

 先週は彼岸の入りで今日が彼岸明けです。先週の土曜日には作業場で仕事をする前に父とお墓掃除をしてきました。彼岸、お盆と毎年お墓掃除は欠かさずやっていますが毎日できるわけではないので、どうしても水垢などが出てきてしまい、数年前から赤錆も目立ち始めていたのでなんとかしたいと思っていたんです。

 『墓石には鉄はないはずなのになんで錆が出てくるんだろう?』と思いGoogleで調べてみると、御影石には鉄分が含まれておりそれが赤錆の原因となっているとのことでした。ですので、たわしでゴシゴシ擦るのではなくクエン酸水とメラミンスポンジで地道にやっていくことにしました。これは効果ありです!

 じいちゃんばあちゃん、先祖の方たちが見守ってくれているので感謝を忘れず毎日を過ごしていこうと思います!

 

 

 

 Big Seminar!

 昨日はイケダコーポレーション様主催の『断熱と蓄熱で進化する木質建築』というセミナーを受講しに父と品川まで行ってきました。イケダコーポレーション様からのご案内メールを見た時、「何だこのセミナーは!めちゃ気になるし興味しかない!」と思っていたところ、結めぐる(株)の篠崎さんにタイミング良くお誘いいただきました。

 有限会社もるくす建築社の佐藤欣裕氏、岐阜県立森林文化アカデミー教授の辻充孝氏、Ms建築設計事務所の三澤文子氏の建築に使用する木や土に関してのお話がありました。お三方のお話全てが興味深いもので、聞いていて心のワクワクが凄かったんです。

 佐藤さんは今の日本の効率化によるシステムがこの国を少しずつおかしくしているということを、すみっコぐらしの映画を例に説明してくださり「なるほどなぁ」と感じました。大手ハウスメーカーではない僕たちのような小さな工務店は効率を求めて同じものをバンバン造るのではなく、一つ一つこだわって唯一無二のものを造っていかなければいけないんです。大手と同じことをしていても勝てるわけがないので僕たちは僕たちなりの強みを活かしてやっていくこと。すごく大切な考え方だと感じました!

 辻先生は「快適よりも心地よさを目指そう」ということをお話されていました。快適も心地よいも同じじゃない?と思いますが、心地よいというのは温熱環境、デザイン、雰囲気、動線など全てが良い状態のことを指しています。温熱的には快適だけどストレスの多い生活だと辛いですよね。これらを含めるとやはり僕たちは、お施主様に対して家を造るのではなく暮らしを造らなければいけないんだなと思いました!

 三澤さんは環境的なこと、山や木のことを考えて日本の木造住宅の寿命を80年にしたいということをお話されていました。家を造るだけでも木材や設備の輸送などでかなりのエネルギーを使用しています。省エネルギーで住むことができる高性能住宅にすれば普段の生活で使うエネルギーは少なくできますが、もし欠陥などがあったり住む人がいなかったりで壊すということがあると、解体時にかなりのエネルギーを使ってしまうことになるんです。ですので、そういう無駄なエネルギーを減らすために永く持つ住宅を造ることが必要になってきます。この考えはこれからの家づくりに必ず必要になってくるなと感じたので、課題として心に刻んでおきたいです!

 

 濃すぎる内容で頭の中がいっぱいだったのですが、特に印象に残ったのは辻先生がお話されていた『日射熱』のことです。断熱・気密をいくら良くしたからと言っても、冬の寒い時期に日射による熱を室内に取り込めなければ、室内を暖めるのに暖房器具による大きな力が必要になってきます。暖めてしまえば熱は逃げにくくなるので快適に過ごせるのですが、設備によるエネルギーをたくさん使うことになってしまいます。

 しかし、日射熱によって室内を暖めることができれば設備に大きく頼らなくても快適な室内にすることができるんです。もの凄いエネルギー量を持っている太陽をただで使うことができるので、これを最大限有効に使うことに大きな意味を感じます!しかし、やたらと大きくしすぎたり、太陽の角度が真上の方から来る暑い時期にも日射がバンバン入ってくるような計画にしてしまうと室内がオーバーヒートしてしまったりします。

 そうならないために軒の深さをしっかり計画したり窓の配置・性能を検討するなど『パッシブデザイン』ということをやらなければいけないと思うんです。これまで松島匠建が造ってきた住宅は自然エネルギーを活用するパッシブデザインと、設備によるアクティブデザインを両立してきました。その中でも笠懸町のI様邸は理想的で、南側には大きな窓と深い軒がいい仕事をしてくれています。

 暖房設備は床下エアコン1台です。以前お施主様にお話を聞いたのですが 、「冬は本当に寒い1月後半から2月くらいと、曇りが続いたときくらいしか暖房は使わないです」と話されていました。日中はカーテンを開けて日射をしっかり取り込むことができているからこそ、こういう省エネな暮らしができるんだと感じました!

 I様からこのお話を聞いてから、やっぱり大自然の大エネルギーである太陽をしっかり活用することって大事だなと思っていたので、辻先生がお話されていた日射熱や蓄熱のことをまた復習し直して、これから設計に活かしていこうと思います!

 

ブログを読んでくださりありがとうございます。

松島匠建㈱ 松島聖士

Posted in 工務店ブログ!ちょっとオシャレで贅沢な木の家づくり

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