やっと終わった~!
10/8(日)、三回目の受験となった一級建築士製図試験が終わりました。建築士の試験は学科と製図の二つの項目があります。学科試験に合格しなければ製図試験を受けることができません。どちらも合格率が低い試験ですので、すごく難しいですが運良く学科試験は一回目の受験で合格することができました。
しかし製図試験は簡単にはいきません。僕は平面計画を考えることにとても苦手意識を持っており、資格学校に通って勉強をしましたがプランニングに時間がかかってしまったり、ゾーニングがバラバラでいつまで経っても合格できるレベルに達することができず二年続けて不合格となってしまいました。
製図試験は学科試験に合格して五年のうちで三回まで受験することができます。三回不合格か五年を経過してしまうとまた学科試験を受けなければいけません。合格率が低くこのような厳しい試験で、今回僕はとてもプレッシャーのかかる三回目でした。
資格学校は早ければ2月か3月から講義が始まる長期コースもありますが、僕は7月に課題が発表されてから講義が始まる短期コースにしました。しかし、二年間の経験から僕がみんなと同じ勉強量をしていては他の受験生に勝てないし合格ラインにも達することができないことが明らかになったんです。ですので、早くから学校で学んでいる人たちとの差を埋めるため・広げられないため、短期コースの人と最初の段階で少しでも差を広げておくためにも、ほとんどの人が勉強していない2月から家で自主的に勉強を始めました。苦手としているエスキスと速ければ速いほど有利になる作図の二点を講義が始まるまで徹底的に取り組んだんです。
今年の2月から10月までに書いた図面の数を試験が終わった後に数えてみたら47枚でした。自分の感覚ではもっと書いたつもりでいたので「あれ、意外と少ないな」と思ってしまいました。1日一枚書いていたという方を知っているのでそれに比べると劣って見えてしまいます。しかし、この47枚の積み重ねのおかげで不安が減り試験に臨むことができたのではないかと思います。
試験当日はすごく緊張しましたが今までやってきたことと自分を信じて、やるべきことは6時間30分の試験時間全てを使い切り全力で戦ってきました。合格発表日は12/25の予定です。なぜこんな意地の悪い日に発表するのか毎年不思議に思いますが、今年こそは最高のプレゼントになることを祈っております(笑)。どうしても悪いイメージを想像してしまいますが、自分を信じることと徳を積んで運を見方にすることに力を注ぎたいと思います!
これだけは負けないこと!
僕には「これだけは誰にも負けない」と自信を持って堂々とみんなに話せることが一つだけあります。
小学生・中学生の頃の話なので過去の栄光にすがるなと思う方もいるかもしれません。しかしこの経験があったからこそ今の自分が成り立っていることは間違いありません。
小学四年生か五年生の時の担任の先生が、自主勉強をやってきたらその内容や量に対して一~五点を付けてくれて累計していくという方式を考えてくれたんです。最初はルーズリーフの一ページ分に算数の計算問題などをやって、しっかりやっていれば四点か五点をくれました。しかしある日強力なライバルが現れます。六点をあげた人がいるとなったんです。その人はおそらく1日二ページほどやっていたのかもしれません。
ここで負けず嫌いの僕の心に火が付きました。「俺も六点がほしい!!!そして累計ポイントで一番になる!!」。ここから異常なほど自主勉強に取り組むようになり、何が書いてあるかわからないほどびっしりルーズリーフを埋め尽くしたり何ページもやるようになり、六点を超え、時には十二点(記憶は確かではありませんが高ポイント)を取るときもありました。結果一年間の累計ポイントはライバルといい勝負をしながらも一番になったんです。
中学生になるとテストの点数で順位が出るようになります。僕より勉強のできる友達は何人もいたので「(二十一人中)四番目くらいかな?」と想像していました。しかしできるだけ上を目指したかったのでやるだけのことをやりテストに臨むとなんと五教科でも九教科でも『一位』をいきなり取ってしまったんです。しかも高得点でです。
最初はめちゃくちゃ嬉しかったんです。しかし次のテストからものすごいプレッシャーがのしかかってきました。先生からも「前回一番だったんだから油断してはダメだよ。」と喝を入れられたり、負けず嫌いを発揮してしまい一位を防衛するためにもっと勉強をして、テスト当日は緊張でいつもお腹が痛かったです。一位の人は油断をした瞬間にあっと言う間に下に落ちますのでヒヤヒヤが止まりません。しかし下の人は頑張れば頑張るほど上の人を追い抜くことができるのでいつもワクワク感で満たされます。
僕は少しの量で高得点を取れたり良い結果を出すことができるほど容量がよくありません。センスでできてしまう人も中にはいますが僕はそのようなタイプではないんです。やらなくてもできる人(やっているようには見えないがやっている人もいると思います)に勝つにはその人がやっている以上に何回も繰り返してやるしかないと思っていたので、ほとんどの人が一周か二周やる問題集を僕は三周もしくは四周やっていました。やるだけやっても負けるときはあります。毎回三人くらいで上位を争うライバルがいました。中学最後のテストでは今まで上位三人に入ってこなかった友達に負けてめちゃくちゃ悔しい経験もしたんです。
皆で競い合っていたからこそ誰にも負けないくらいやる習慣が身に付いたのでライバルという関係でいてくれた友達に感謝の気持ちでいっぱいです。
このような経験をしたからこそコツコツと積み重ねていくことの大切さを学ぶことができ、今の人生に役立ってます。仕事においては一位を取ることが必ずしもいいことではなく自分が好きなことを全力で取り組むこと・お客さんが信頼してくれること・最善を尽くすことなどが大切になってくると感じます。
誰にも負けないほどやればやる分毎回成果が出るとは限りませんが、自分の力になることは間違いありません。自信を持って語ることができる体験を一つでも増やすことができるようにこれから色々なことに真剣に取り組んでいきたいです。
↑この悔しさがあったから製図試験当日も頑張れた!
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倉渕で修行中の松島聖士
中澤建設㈱ ホームページ