中澤建設に修行に行くことになった経緯
一昨年、松島匠建に入社一年目であった私はブランディング道場に参加しました。温熱、構造などの勉強から始まり自社の家づくりにおけるブランドを確立するために理念や基本仕様を決めました。
ブランディング道場の参加者は、今後の家づくりに不安を持つ北関東の工務店・設計事務所の方々でした。社長さんや後継者の方が参加しており年齢もバラバラでした。私はその当時、家づくりのことが全く分からない状態でしたが、今後の活力になると思ったので参加を決めました。ブランディング道場に参加したことで知識とほかの工務店の方とのつながりが増え、今の状況があります。本当に参加して良かったと思えたブランディング道場の詳しい内容については今後のブログで書きたいと思います。
ブランディング道場二期生
約半年間のブランディング道場を終え、今の自分に足りないものは何かを考えたとき
『圧倒的に経験がない』
と感じました。私は頭だけで考えるのではなく、実際に手を動かしてやってみないとなかなか覚えることができません。自社である松島匠建の知識だけに捉われず、いろんな施工方法や考え方を実際に体験したいと㈱トヨタトーヨー住器の北岡紀一さんに相談しました。
北岡さんはブランディング道場の際、困っている私を献身的にサポートしてくださりました。北岡さんのサポートがあったおかけで新たな考えが生まれたり、私に自信をつけてくださりました。
また、北岡さんと同じブランディング道場の運営メンバーであった当時㈱イケダコーポレーションの篠崎未歩子さんにも今後の課題などを相談させていただきました。
篠崎さんからは多くのアドバイスをいただき、私のことを一生懸命理解しようとしてくださりました。篠崎さんも北岡さんと同様に私に自信をつけてくださりました。
北岡さんと篠崎さんに今後のことについて相談した後日、お二方から
「倉渕にある中澤建設さんは学べることがとても多いと思いますよ」
と連絡をいただきました。そして中澤建設さんを紹介してくださり、2022年6月、中澤社長とお話をしました。
中澤さんとお話をする前は、数社の工務店さんにお願いしてそれぞれ1~2週間の短期間で現場などの色々な動き方・施工のやり方を見たり体験したいと考えていました。
しかし、その時中澤さんからこのような提案をしていただきました。
「篠崎さんから聖士さんのお話を伺ったときに、聖士さんをうち(中澤建設)で預からせてほしいと思ったんです。他人の飯を食うという経験をすることが絶対にこの先活きてくるんです。短期間ではなく二年ほど!」
このとき私は
「え?そんなに長く?きつくないか? でも、こんな経験今後できるかわかんないな。チャンスは今かもしれない!」
と思いました。そしてこの提案の半年後の12月にもう一度中澤さん・北岡さん・篠崎さん・私の父(松島匠建社長)と話し合いの場を設けました。この半年の間で私の考えはブレることはありませんでした。
「父に何と言われようと中澤建設さんに一年間は修行に行きたい」
父は私のやりたいことを応援してくれると思っていたし、私自身慣れない場所で仕事をすることに不安はとてもありました。しかし成長するチャンスであるという思いが増しました。
そして現在、私は中澤家に住み込みで修行中です。期間は ”最低一年” です。二年になるか三年になるかはわかりませんが全ては自分次第です。
私は修業は初めてですし、中澤さんも住み込みで人を受け入れるという経験は初めてのようです。この修業期間が終わった未来の私がどのような変化をしているのかわかりませんが、これだけは断言できます。
”絶対に無駄な経験にはならないし、絶対に良い方向に行く”
このように思うことができるのは修行先が中澤建設だからです!
天井のウールブレスの施工。痒くはならないけど完全防備で。
何を学び、どうなりたいのか
この経験は無駄にはなりませんが、何気なく過ごしては意味のない時間になってしまいます。
大工になるための修業ではありませんが、今回の中澤建設への修業の目的・目標を決めました。
・修行の中で様々な経験をして、今後やりたいことを明確にする。
→本当にやりたいことが見つけられていないため。
・職人さんたちといいチームの作り方、コミュニケーションの取り方を学ぶ。
→家づくりは一人ではできないので職人さんとの信頼関係の築き方を中澤さんから学びたいため。
・父のもとで甘えているこれまでの働き方を変える。修業期間が終わり松島匠建に戻った時、メインで動けるくらいになる。
→何気なく仕事をしていて建築に面白さを感じなかったので、楽しさや満足感を感じながら仕事がしたいため。
・「次は何をしたらいいですか?」を言わない。
→人からの指示で行動するより、自分で考えて行動することでより一層考える力が身に付くため。
他にも細かな決まり事なども決めましたが、一言でいうと
「甘えている自分からの脱却!」
ということになります。
とりあえず今は、『やってみる』 ということを心がけています。やってみて、できたらOK!できなかったら聞いてやってみる。チャレンジを続けたいです。
今後も新たな目的・目標が出てくると思います。進化し続けて、自分らしく挑戦していきたいです。
今の時代、住み込みでの修業は誰しもが体験できることではないと思います。受け入れてもらう側、受け入れてくださる側のお互いのタイミング・環境・思いなどが重ならなければ絶対に実現しないことです。こんな私を受け入れてくださった中澤建設、中澤家の皆さんに感謝しながら貴重なヒトトキを過ごしたいと思います。見守っていただけると嬉しいです。
初日みんなでマリオカート!
ブログを読んでくださりありがとうございます。ではまたお会いしましょう!
松島聖士
中澤建設㈱ ホームページ
http://www.hitoto-ki.com/