地場の木とエネルギーに頼らない住まいを!
松島匠建代表の松島克幸です。
お正月から既に2週間が過ぎ、聖士は倉渕で頑張っていますが、わたしは未だのんびりムードが抜けきらないこの頃です。
この1年で電気・ガスを始めあらゆる物の値段が上がり住宅単価がアップし、日本の金利までもが上昇の気配となり、エネルギー問題などを含めて、これから家づくりを考えている方たちは「建て時はいつなのか?」また、「どんな家を建てるべきか?」と迷っている方は少なくないと思います。
造り手にとっても住宅着工数は右肩下がりが続き、目先のお客様受けの住まいづくりでは生き残れない時代となり、将来を通して幸せに暮らせる本物の住まいが選ばれる時がきました。
松島匠建の基本は「地場の木材を活かした住まい」そして「化石エネルギーに頼らないで暮らせる住まい」と、今年も変わらず続けていきますので、ブログも頑張って発信していきます。
国産材(地場産木材)を使用することのメリットは?
昨年末に『「どうすればより多くの国産木材を広めることができるか」という問いについて探究しています。』と、高崎の高校生より国産材普及に関するいくつかの質問を頂き、そこからのご質問と回答、その一部を載せます。(国産材に関心を寄せる高校生がいることは嬉しい事ですね♪)
質問:国産材を使用することのメリット
回答: まず初めに、私は山間部の田舎で育ち、幼い頃から父に連れられ 我が家の山にて父から山の話を聞いて育ってきました。 木材は植えた人がその木材での収入にはならいないが、 それを孫子に託し、苦労して植林してきました。 その木が孫子の代になり見捨てられてしまった国産材に、 「先人の想いを住まいの形にし、未来につなげていきたい」 それが国産材を使うという私の一番の理由です。
次に、 一般的に言う国産材を使用することのメリットですが、
- 森林は緑のダムと言われるように、保水機能にて災害の 防止に寄与していますが、それは間引きして下草が生える 状態が必要であり、間伐することの必要性です。
- 同じく間伐することで残った木が活性化し、下草も生え、 二酸化炭素の吸収量も増加する。
- 国産材は外国産材に比べ、輸送に掛かるエネルギーが 少なくて済み、温暖化の抑制にもなる。
- 地域内循環の経済が構築され、地域経済の活性化と 持続が可能な経済システムのベースとなる。
- 杉桧、特に杉の赤身材は素材として人に与える好影響が高く、 人の身体、人の心の健康には間違いなく良い。
回答以上
どれを取っても大切な事であり、木材はカーボンニュートラルな材料であり、再生産が可能な資源である。そして国産材は輸送エネルギーが少なく、地域循環経済が成り立ち、近くの山で育った木材を使った家は丈夫で長持ち、住む人の健康にも良い!と、優先して国産材を使わなければならない理由となります。
ベイマツに比べ「たわみ」は大きいが、曲げ強度は大きく「粘り強い」国産の杉は構造材でも活用し、化粧材の梁・桁として現しで使い国産材100%の木の家づくりです!
そして次に、エネルギーに頼らない暮らしと住まいについてです。